Fomula-Eのラウンド13・ロンドンで、いつの間にかトップになっていたディグラッシ。実はセーフティーカーラン中にピットロードを爆走して隊列を追い越していただけ。
んなもん、どう考えてもルール違反・・・かと思ったら、「それ自体は問題ない」というザルルールだった!なんてこった!
結果的にディグラッシは「ペナルティ」で、ペナルティを無視した挙げ句に「黒旗=失格」になってしまい、抜け駆け作戦は失敗したわけですが、「違法ピットイン」が成功していたとしても後味悪かったでしょうね。
ディグラッシがペナルティとなったのは「ピットで完全静止してなかったから」。ちゃんと止まっていれば「成功」だったので、実は危ないところでした。
チームは「止まっていた」と言い訳してペナルティを無視したものの、最先端のレースならカメラが無数にあって、その瞬間を捉えているカメラも当然あったわけで、「止まった」「止まってない」は誤魔化しようがなかったと思うんですけどね。何故チームがペナルティを無視したのかがよくわからない。
どう見ても止まってませんよ!
・・・一時停止違反で警察に捕まる人の「停止した」っていう主張も、現実はせいぜいこんなもんなんでしょうね。私はちゃんと1秒は止まります。
せめてペナルティで降格くらいで抑えておけば良かったものの、言い訳できない瞬間を撮られていた挙げ句に「失格」だと、ちょっとドライバーがかわいそすぎる。理由はさておき「黒旗を受けたドライバー」になってしまうのは、ドライバーのキャリア的にどうなんでしょう。黒旗が出たレースってあんまりいいイメージ無いですよね。IDEさんの件とか。(あれはペナルティどころか黒旗も無視してましたね)
ただ、今回の場合はルール上「ピットで完全静止していれば合法だった」らしく、それはそれで問題アリアリなんですけどね。これが合法ならみんなピットインしますって。当然ルールは改定されると思いますが。
そんなつもりはなかったんだろうけど、結果だけ見ると天罰が下ったみたいになってしまったディグラッシ。悲しいことに、こういうレースはたまーにあると面白いですね。いつかの菅生のピット大渋滞とか。
まぁ原則はクリーンなレースで勝敗がつくべきなんですけど、根本はザルなルールのままにしていることが問題なだけ。Fomula-E自体がまだまだ発展途上なことがよくわかるレースでした。