ガーッと加速して、ドン!ってブレーキ踏んで曲がった時に、キュッって戻されるでしょ? こう、やりすぎて怒られたような感じで、あーゴメンナサイネーって感じで・・・。
・・・こんな感じで言われて、当時は一体何のことかサッパリだったんですけどね。最近ようやくわかりました。
というか、私はノートニスモSにデフすら入れられてないんで、実際の感覚で体験したことはないんですが、理屈では合っているらしいです。キュッと戻される感じ。
ノートやマーチでサーキットを走るなら、「VDC」をOFFにすると思います。普通のノートならたくさんボタンが付いているハンドル右の辺りに、ニスモSだと一個しかないボタン、それがVCDのボタンです。
VDCは横滑り防止とかトラクションコントロールとか、その辺りの機能です。要するにサーキットでは邪魔なやつ。だからサーキット走行前にはOFFにしてしまいます。ただボタンを押すだけ。もちろん公道でOFFにする意味はあまりないですが、逆に言えばサーキットでこそぜひ使いたいボタン。
・・・ではあるんですが、表示上は「VDC OFF」の状態でも、実は完全にOFFになっていない機能があるらしくて、それが速さを追求する上で邪魔なんだとか。VDCの中にブレーキでデフのような機能をする仕組みがあるらしく、これがどうやってもOFFにできないやつらしいんです。(ブレーキLSD、とか言われてましたね。)
つまり、意図しないところで「ブレーキ」が効いちゃう。デフが働く場面といえば曲がる時なので、「急ブレーキ後のコーナリングでキュッと戻される感覚」の正体がコイツだというわけですね。なるほど・・・。
私が冒頭の話を初めて聞いたのが2年か3年くらい前のこと。何のことかわからずずっとぼんやりしていたんですが、原因がわかった今、さて対策は必要なんですかね。そもそもデフ(機械式)がないのに。もっと優先すべきことはあるのでは・・・。
一応、対策部品としていろいろあるようで、名前を聞いたのは「デビキャン」という名前のVDCキャンセラー。コイツを付けると、文字通り完全にVDCをOFFにできるらしい。これを付けるとVCDの横にもう一つボタンが増えます。
N-Tecとプリンス兵庫(日産ディーラー)のコラボ商品、とのこと。N-Tecは色んな所に出てきますねぇ。なんだか得体の知れないトコですが。
あそこのクイックシフト(一番いいやつ。14万円。)を触らせてもらったことがあるんですが、あの感触はよかったですね。個人的には好きなフィーリングでした。というか、ニスモのクイックシフト(8万円)であの感触にして欲しかったなぁ、というのが本音ですけど。
実際のところ、私のノートは”究極の速さ”を追求できるレベルに達していないので、多分VDCキャンセラーを入れたところでその真価は出せないと思うんですよ。でもそこまで高くもないんで、他の人の評判を聞いてから考えましょうかね。