2021年8月17日火曜日

オーラ・ニスモ

 

新型はノート・ニスモではなくオーラ・ニスモだった。なんてこった。白と赤のオーラが見えます!


E13ノートのニスモ仕様が出るだろうことは既定路線でしたが、まさかオーラの方でニスモを出すとは。まぁそもそもノートとオーラで極端に違いがないので、実質ノートニスモなんですけどね。


発表会でも明言されている通り、e-powerのみの設定。フォーミュラEからインスパイアされた・・・という紹介もあるので、間違ってもハイオクのMT仕様は追加されません。フォーミュラEはMT車を滅ぼす存在ですからね。レース自体は好きですけどね。


見た目はE12よりもスポーティさが増して良いんですが、逆に言えば見た目だけでもある。これは先代のe-powerと同じです。

そもそもE12型でもエンジンスワップ+MT化という標準グレードにはない強引な仕様変更をしていたのに、e-powerありきのE13型で同じことは絶対にないだろうなぁと。e-power降ろして何かのエンジンを乗せてMTにしてブレーキ改造して・・・そんなことはあり得ない。残念ですがね。


なお、オーラは「FE13」だそうです。E13はノート。


先行試乗した方のレビューから、木下氏のものを。どこぞのシロウトよりもプロが信用できます。


内装はアルカンターラ張りのハンドルやオプションのレカロシートなどはE12型と同じ方向性。各所に赤いアクセントが入っています。シートベルトも赤色。

外装の細かいところでは、E12ではダミーだったフロント・リアのエアダクトが、穴が空いて本物のエアダクトになっています。何故先代でもそうしなかったのか。自分で穴開けてやろうかと思ってた時期もあるくらいなのに。

ボンネットには黒いステッカーが貼られています。E12のブラックエディションのよう。レーシングストライプと言えるのかはわかりませんが・・・自分ならステッカー外してもらうかな。

また、「NISMO」バッジはフロント・リア共に下の方に貼られています。もっと目立つところでよかったと思うんですけどね。E12の初期型の「NISMO」バッジは存在感がありました。

リアのフォグランプもカッコいいです。フォーミュラE風。Zにもつけて欲しい。


出力は137馬力で、車重が1270kg。MT仕様のE12型ニスモSより200kgほど重いのは先代e-powerニスモと同じ。モーター自体はベースのオーラと同じで、パワーの出方が違うんだとか。徐々に出るか、一気に出るか。最大値は同じ。


見た目とか内装とか、全体的にはこのパッケージで「S」があったら確実に迷ってましたね。ないので迷わないですけどね。


やはりネックになるのは価格でしょう。ベースがノートではなく高級仕様のオーラなので、ただでさえ高い価格設定がさらに高くなることは必至。E12のe-power NISMOでは「なんだかんだで300万円」でしたが、プロパイロットなどの先進装備が満載のオーラでは乗り出し価格が更に上がる予感。なんだかんだでコミコミ350万円ですかねぇ。カタログ価格はギリギリ200万円台の287万円です。

まぁ街乗り用途だけなら比較の必要もありませんが、少なくとも400万円のGRヤリスよりは安いかな?という程度にはなりそうです。


この場合はE12型のニスモS(MTで230万円)が奇跡的な存在だっただけなんでしょう。マーチの販売継続が怪しまれている中で、日産のコンパクトカー+MTのパッケージはこのまま消えていくのか。複雑でお高いのは好みじゃないんですけどねぇ。


少なくとも、ノートニスモSの中古価格は上がりそうです。まぁ内装の質感がE12型はあまり良くないので、そこはFE13型優勢。MT不要でサーキットにも行かないなら、オーラ・ニスモも良い選択肢です。価格は知らん!