無観客で、富士と鈴鹿と茂木のみの8戦のみで開催される2020年のSUPER GT。最終戦はもしかするとタイ。そんな変則的なシーズンのテストが行われましたが・・・大丈夫か日産。
日産ユーザーでありながら特別日産を応援しているわけではない私ですが、ここ数年のGT-Rはパッとしない印象なのが正直なところです。2014・2015の連勝が嘘のよう。
テストではトヨタのスープラが非常に安定していて、NSXもFR化初年度にしてはかなり速く、テストとはいえトップタイムを出していることもありました。まぁスープラが手を抜いている可能性もありますが・・・。
で、日産。速さが今ひとつなことよりも、プロペラシャフトをバキバキ折ってましたね。トータルで6本も折ったとか。何故か23号車だけは折れなかったそうですが、そういえば昨年辺りから「日産だけプロペラシャフトがよく折れる」という謎の現象が出ていたんですよね。これがいよいよ深刻化してきた、あるいは相変わらず解決していない、ということなんでしょう。
今のGT500は車両の構造が基本的に全車共通なので、部品の問題ではないと思うんです。トヨタもホンダも折れてない。日産だけがこうなる理由。これが「わからない」ってのも不思議なもんです。(わかってるけど内緒にしてるだけだと思いますけどね。)
昨年の(もしかしたら最初で最後の)DTMとの交流戦でも、ドイツへ殴り込んだ23号車(松田選手)のGT-Rがスタート直後にプロペラシャフトを折っていました。そして今回のテストでも、同じ車で3回もプロペラシャフトを折っていたりと、単純に長期間走ったから折れた、というわけでもないようです。1レースも走れないようじゃ交換も何もないですからねぇ。
ここ数年のGT-Rはパワー不足でした。私は細かい技術についてよく知らないんですが、他社では導入されている「プレチャンバー」が日産のエンジンには導入されていないとかで、この差が結果の差に繋がっているのでは、みたいな指摘もありました。
元々日産だけはスーパーフォーミュラに出ていないので、トヨタ・ホンダと違ってエンジン開発にハンデがあります。今年からは日産もエンジンをかなり強化してきたという話もあるなかで、一方でこの結果。しかも開幕直前。かなり怖い。
23号車だけはプロペラシャフトを折らなかったものの、とはいえタイムが良かったわけでもなく、例えば初日はレイブリックNSXの1秒落ちでした。うーん?
どうせなら3社でレースしてほしいですからね。さてここから日産が巻き返すことがあるのかどうか。まぁ仮に速さが少し足りなかったとしても、プロペラシャフト破損からのリタイアばっかりだとつまらないですよ。
すべては初戦でわかるはず。私は・・・やっぱりトヨタかなぁ。ZENT(というか立川選手)が結果を出しそうな予感。