2019年8月30日金曜日

2020年のGT500車両規定

ついに今年、スーパーGTとDTMとのジョイントレースが開催されます。現状でも理論上はDTMのマシンでスーパーGTに参戦することも可能なわけで、どこかがやってくれないかなーと思うんですが、さてどうなんでしょうか。

どうやらKCMGが参戦したい雰囲気らしいんですが、しかしメーカーはトヨタとの噂。まぁどうせ噂なんで、どうなるか分かりませんがね。(という保険)
そもそもKCMGは、GT3車両では日産のイメージです。松田次生選手がよく乗っています。スーパーフォーミュラでは松田「監督」として、小林可夢偉選手と参戦中。もちろん松田選手は日産のエースですからねぇ。もしKCMGがトヨタだとすれば、選手は誰になるんでしょう。あのGT-Rコレクターの松田選手が急に移籍したりはないでしょうし・・・もうよくわかんないですね。

ストーブリーグ情報も気になりますが、こちらはauto sportsを読んで補完するとして、来年のGT500車両について。

トヨタはスープラですね。直4ターボのスープラという、ある意味実車どおり(下位グレード)での参戦なうえ、久々に「トヨタ」としての参戦となります。SC430はもう何年前でしたっけ。

日産は言うまでもなくGT-Rでしょう。もちろん私はZが好きなんですが、どうせGT-Rです。


DTMではメルセデスが撤退しちゃったんですが、新たにアストンマーティンがヴァンテージDTMで参戦し、BMW・アウディとの3社体制を維持しています。


しかし、来年の車両規定についてのニュースを見まして、これがなかなか興味深いものでした。もしかしたら”結構知られてた話”なのかもしれませんけどね。ファンの方って最終戦あたりには移籍情報とか当たり前のように知ってたりしますからね。私はここ2年くらいで急にアンテナ感度が悪くなっちゃって・・・。

↓この部分が重要。
これ、来年はNSXが参戦できませんね。「車室の前」ってことはフロントエンジン。MR不可のルールです。

元々スーパーGTでは2009年に「FRのみ」の規定になり、NSXは2009年は特認で参戦、2010年からはHSV-010(FR車)で参戦していましたね。その後のDTMとの統一規定でも、承認の上でモノコックを改造してMR化、さらにそこにハイブリッドまで載せた「NSXコンセプトGT」での参戦でしたから、元々「本当はFRだけなのに・・・」みたいな状態ではあったんですよね。
一応、これまでのルール上は「元になる車両と同じ位置だったらOK」という一文がありました。でも来年からはフロントエンジンが絶対条件。

NSXを強引にフロントエンジン化する意味はないんで、新車両での参戦となりそうですが、以前のHSVの時と同様に、ホンダにはそもそもFR車がありません。今はね。

まさかシビックってことはないでしょうし・・・いや、アコードよりは可能性ありますかね。ホンダの場合は2ドアに限ればNSXとS660しか存在しないんで、現行のラインナップでそれっぽい車種を選ぶならシビックくらいしか対象にならないのは確かです。

他にあり得るとすれば、S2000みたいな新車か、まさかのHSV復活。ライバルが「GT-R」と「スープラ」である以上、適当な車種ではちょっと困るんで、NSXくらいの看板車種じゃ無いと成り立たないと思うんですよねぇ。
HSVに関しては実は本当に売る気だったの?みたい経緯もありますが、しかし現行ルールでは「どうせ元の車両とは見た目しか共通点がない」わけですし、ホンダだけはHSVルートでもいいような気もします。だって無いものはないですから。


WECのハイパーカー規定も控えてますし、来年は面白くなりそうです。さて、ホンダからは何が出るでしょうね。楽しみ。