それまでのニスモロードカーは5台だったのでGT-Rを中心に対象的に配置されていい感じだったんですが、車格が違うセレナ(ミニバン)が加わったために少しバランスが悪くなっていました。このあとリーフが増えて最大7車種に。
しかし、「新発売」の時は大々的にPRする一方で、消える時にはしれっと消えてしまうのが車のラインナップ。現在の「ニスモロードカー」はこうなっています。
Youtubeの日産チャンネルの宣伝動画があったので見てみるとこんな状態。2台ほどリストラされてますね。
まずセレナニスモ。セレナのマイナーチェンジと共にカタログ落ちしました。理由は・・・ディーラーの人曰く「高いから」。まぁ確かにいい値段でしたけどね。ベースグレードが250万円台のところをニスモなら342万円。ノートニスモSのようにエンジン載せ替え+MTになるわけでもなく、それでラインナップ中最高額クラスはちょっと無茶だったのか?
トヨタは「GRスポーツ」という枠で、CH-Rやハリアーやプリウスαやアクアやノアやボクシーみたいな車にもGRブランドを付けていますが、じゃあセレナニスモは似たような「ノア・GRスポーツ」と比べてとんでもなく高かったのか?というとそうでもなくて、
実はそこまで変わりません。まぁ10万円の差はありますけどね。それにノアのベースグレードも250万円台らしいので、元の値段からの比率で言うとほぼ同じだと思います。
とはいえ、どうやってもノートニスモSやZニスモのようには走れないわけですし、別にMTになったりするわけでもないですし、もうちょっとお得でも良かったのかな?という気もしますけどね。
セレナニスモは意外と見かける車種ですが、カタログ落ちにより貴重な車になりました。これからニスモロードカーはどんどん拡大していくのか!?みたいな雰囲気も漂っていたのに・・・。
これからどうするんでしょうね。またいつか、ミニバンにも「ニスモ」が設定される日が来るのかどうか。
一方で、最近日産のラインナップに加わったサブブランドに「オーテック」があります。こちらは青基調で大人な感じ。「ニスモ」の見た目が子どもっぽくてヤダという大人な方へのアピールでしょうか。
ノートやセレナにも早速設定されており、セレナ・オーテックは今でも買えます。
ニスモはピュア方向、オーテックはプレミアム方向、らしいです。両方スポーティなのは共通。元々ニスモロードカーもオーテックが手掛けてたので、出処自体は同じだったりします。
少しややこしいのが、セレナ・オーテックにも「スポーツスペック」というグレードがあります。
剛性が上げられているようですが、ベースグレードより剛性が良いと評判だったのはセレナニスモも同じ。スポーツスペックではないセレナ・オーテックもあるので、このスポーツスペックはセレナニスモの名残なのかもしれませんね。値段も似てるし。(356万円)
ちなみに、e-powerのセレナ・オーテックにアラウンドビューモニターなどのセーフティーパッケージをつけるとほぼ400万円です。さすが大人は違いますね。
・・・セレナニスモが「高いからダメだった」というのは、もしかするとちょっと違うのかも。
さて、もう一台リストラされたのがジュークニスモ。実はジュークニスモ自体はカタログ落ちしていません。でもベースモデルのジュークが海外でのみモデルチェンジして日本では発売されない予定なので、間もなくジュークごとカタログ落ちするでしょう。だから紹介から消えているんだと思われます。
現行のニスモロードカーの方向性になったのはジュークニスモが出てからでしたね。それまでのニスモロードカーは、R33の「400R」やR34の「Z-tune」のような、本気も本気のガチカスタムで超レアな限定車ばかりでした。400Rは生産55台のみ、R34のZ-tuneは20台限定だとか。持ってたら即パクられそうで怖いので逆に欲しくないです・・・。
・・・という方向からすると、同じニスモロードカーの流れであっても、ノートニスモSですら超お手軽になった気がします。限定ではなくてもっと身近なロードカー。ジュークニスモなんかまさにそうですね。パワーはありますが、一応SUVですし。もちろんそういうガチの車がお好きな人用に、GT-Rのニスモはちゃんと本気仕様です。
まぁジュークとはいえ上級グレードの「RS」は350万円くらいしたらしいので、そういう意味では手軽ではないんですがね。
ジュークの後継車として「キックス」が発売される予定です。こちらは賛否両論だったジュークの顔とは違って普通の顔で、e-powerも付くとかそんな話です。まぁそこそこは売れそう。でもニスモのグレードはあるでしょうか。SUVでニスモを付けるならエクストレイルにも付けてあげてほしいんですが?
これからラインナップはどう変わるでしょうか。マーチは生産中止と言われていて、ノートもフルモデルチェンジが近いとの噂。(しかも2020年だとか)
GT-RとZとリーフは残るでしょうから、2020年度中にも2台くらい変わる可能性があるわけです。特にマーチは安全装備が何も追加されないまま放置されている状態なので、現行モデルが消えてしまうのも時間の問題だと思います。海外仕様のマイクラ(かっこいい)が来ればベストですが、売れ筋のノートが間違いなく残る中ではちょっと役割がカブりすぎているかなぁと。だったら車格的に下からデイズ→ノート→キックスの順でもそこまで変ではないのかな?とか考えちゃいます。トヨタで言うところのシエンタとアクアくらいの差別化が出来ればまだわかりませんけどね。
あと、次期ノートはスライドドアではないか?とずっと言われています。これがもし本当だったら、次期ノートで5速MTのスポーツ仕様なんかが出るとは思えないんですけどね。でもマーチもノートもなくなったら、ニスモロードカー的には「下」がなくなるので・・・本当にどうするんでしょうね。そのためだけにマイクラを持ってくるわけ無いだろうし。他社ではヤリスみたいな面白い車も出ているので、日産も頑張って欲しいですね。
ちなみに、中東では「パトロール・ニスモ」なんていう超かっこいいやつもあるんですよ。そもそものパトロール自体が日本に導入されてないんですがね(たぶんデカすぎて走れない)。
ニスモフェスティバルで実物を見たんですけど、これが非常によろしい。他に「セントラ・ニスモ」などもあります。セントラは日本だとシルフィ。シルフィもモデルチェンジとの話ですが・・・流石にシルフィ・ニスモの導入はなさそうですね。