2017年10月17日火曜日

走行会に行ってきた話

人生で一度はやってみたいことの一つが「サーキットでの全開走行」。そりゃあゲームでは日々サーキットを走り回りましたが、それとこれとは全くの別物ですからね。リアルのサーキットはドが付くほどの初心者。そしてついにその日が、ということです。



参加したのは「ワークスチューニングサーキットデイ」というイベント。レースではなく走行会で、基本的に初心者向けらしいです。クラスが3つあるんですが、一番下のクラスの参加費は、鈴鹿南コースでのイベントの場合なんと6000円。安い!

これで15分の走行が2回。上のクラスなら走行が3回になったりプロの講習が受けられたりします。一番上のクラスで15000円だったかな。
一応「ワークス」のイベントでして、日産・トヨタ・スバル・ホンダの車が参加できます。そして各ワークスの誇るプロドライバーも来ちゃいます。これはすごい。




しかし、私の場合は”まず当日現地に行くまで”が大変でして、朝4時起きからの5時出発ですよ。前乗りするのは金欠なので不可、ということで、5時出発で高速道路をかっ飛ばして(法定速度で)鈴鹿へ乗り込みました。この時点でややお疲れ気味。

何せ朝7時から受付開始ですからね。7時前には到着したものの既にほとんどの参加者が集まっていました。みんな元気だなぁ・・・・。

ぱっと見た感じ、インプレッサ(WRX含む)と86と、ノート・マーチが殆どを占めていました。そこにシビック・GT-Rが少々と、ZやAE86などその他色々。意外とレクサスもいました。
私が中学生くらいの頃の「スポーツカー」とはえらい違いですね。時代を感じました。

参加者は私より上の世代が多い感じ。というより、いわゆる「若者の車離れ」ってやつなんですかね。そもそも20代で車を買わなかったり、買ったとしてもスポーツカーじゃ無かったりする世の中なんで、改造費などを捻出できる人という意味でも、おっちゃんたちの趣味的な要素が強くなっているようです。頑張れ若者。

私も当然若手(比較的)ということになります。なるほど、走行会ってこういう雰囲気なのか〜とか考えながら、初のサーキット走行に向けた準備をしていました。


ゼッケンをテープ(養生テープ)で貼り付けたり、ビニテでライトやキャップを留めたり。ゲームの知識しか無いとこういう時に何をしていいかさっぱりでして、現地で知り合った人たち(同じディーラーからの参加者。すげぇ世話になったのに名前を覚えていない・・・)に全部教えてもらいました。そして開会式へ。挨拶や各種注意などを済ませ、あとは自分の講習&走行時間を待つだけになりました。

待っている間も、他の車を眺めたりしていたので全く暇ではありませんでした。本当は写真とかも撮りたかったんですけどね。ほら、一応勝手に撮ったらアレかなぁと思い、遠目から取る程度に留めていました。

レアな車種としては、AE86がまた現役だったり、インプレッサのコンプリートカーS20Xシリーズ、GRMN(読みづらい)のヴィッツに380RS(300台限定のZ33)、RC F、R34 VSpecⅡ、など。レア&高額な車がズラリ、でした。限定車種を転売目的でしか見られないドアホとは真逆の人たちです。車は走らせてなんぼ、ですよね、やっぱり。素晴らしい。



さて、もちろん全開走行は楽しかったんですが、それ以上に収穫があったのは各種カスタムに関しての情報ですね。同じノートニスモの人のカスタムを見て、あーだこーだ言うわけです。基本的に車に関して突っ込んだ話はしないようにしているので、久々に「語った」気がします。
(普段車についてあまり話さないのは、まず話が合わないから。ディープすぎるんですよね、多分。)

例えばレカロシート。ノートニスモSでは標準でバケット風のスポーツシートで、オプションを選べばレカロシートを装備できます。2脚で27万円だったかな。私も迷ったんですが、将来助手席に乗る予定の人(♀)に気を使って普通のシートにしました。あと、まさかサーキットで走るつもりじゃなかったですし、やっぱり高額なオプションだったことも選ばなかった理由です。

まぁ最悪運転席だけセミバケットにしてもいいですよね。個人的には両席替えたいんですけど、「それも走り屋っぽくていいんじゃないですか?」だそうです。そうなんですかね。
乗り降りのしやすさで言えば、バケットシートは最悪です。この辺りは家族などの了解がどれだけ得られるかの差かな、と感じました。

私は、やっぱりバケットかなーと。全開走行でわかったんですが、ホールド性って大事なんですね。助手席は・・・そこに座る人次第かな。



その2。サーキット走行なので牽引フックを万が一に備えて展開します。フロントはフタをドライバーでキコキコ外して、大きなフックをネジ込みます。何かあった時はそこに引っ掛けて救助してもらうわけです。ニスモのパーツとして、布製のフックもあったりします。サーキットは走らないけどオシャレでつけてる人もいますね。私は趣味じゃないんで付けてませんけど。

ただ、ノートのリアの下部にもフックがあって、こちらは出しっぱなし(隠れているだけ)でいつでも牽引できる一方、本当に牽引するとバンパーに「当たる」そうです。つまり傷だらけに。冗談じゃない。

なので、オシャレも兼ねて牽引フックはほしいな、と思いました。事故らなきゃいい、ってわけにも行きませんから。サーキットの場合は特に。


その3。個人的にノートの外装で気になっていたのがテールライトです。なんかこう、好きじゃない。格好良くないんですよね。


テールライトについては、アクアの初期型も切り鮭っぽいと思っていましたが、まぁそれと似た感覚です。外車連中は特にライトが格好いいと思うんですけど、視認性や格好良さという面では日本車はかなり劣ると思っています。
これがノートの後期型ではなかなかのデザインでして、ノートのコンセプトカー「インビテーション」のテールライトに近い形状になっています。こっちのほうが好みですね。


私のノートニスモはマイナーチェンジ前の比較的初期に買ったモデル。しかしテールライトくらいなら互換性がありそうじゃないですか。そう大きく形状が変わるわけでもなさそうですし。シルエイティほどじゃないですけど、この手のパーツスワップはおなじみのカスタムの一つです。

で。走行会当日に知り合ったノートの中に、「前期型だけどテールライトは後期型」の車があるじゃないですか。そりゃあびっくりしました。理想のアレがそこにあるんですもん。

聞いてみたところ、私の考えていたことと似たような理由で換装したらしく、大体の値段や各種情報を仕入れることができました。今回の走行会で得た一番の情報がこれですね。このカスタムは確実にやります。数万円するそうですが絶対にやります。

実は後期型のテールライトには「反射板」が無いとのことで、反射板内蔵の前期型テールライトから交換すると車検に通らないらしいんですが、その辺は反射テープを貼り付けることでカバーする、とか。もう関心しかしませんでした。これで理想のノートにまた一歩近づきます。(後期型ノートはバンパーに反射板があります)


見た目ではブレーキキャリパーも気になるところですが、金額的に割に合わないのと、色だけなら塗装で何とかなること、もしやるにしてもブレーキパッドの交換でも効果があるらしいこと、を知りました。リアブレーキをドラムから換装しているとは言え、特別強力なブレーキというわけではないですから、個人的には手を入れておきたい部分です。しかしブレーキキャリパーをエンドレスなどにするには、サイズの関係でホイールまで替えないといけないらしいです。これはすさまじい出費の予感ですよ。ブレーキは後回しですね・・・。(塗るか?)



他には、車載動画に関しての話も。ゴープロ的なカメラで走行を録画することを考えていたんですが、何せゴープロは高い。死ぬほど高い。テールライトを後期型に替えられるくらい高い。ヨドバシカメラに見に行った際、価格を見て即回れ右して帰ったくらいに高いです。だけどスマホで録画しようとすると、コーナーでの高Gで私のアイフォーンがすっ飛んでいく光景が容易に想像できたので、今回は断念してたんですよ。

ですが・・・・ものすごく後悔しています。もしこれから、サーキットデビューを考えている人がいたら、何がなんでも車載動画を撮ることをおすすめします。

よく考えたら、走行会に参加できる機会ってそうないじゃないですか。ゲームみたいに毎日参加できるわけではありませんし、車にはこまめな整備が欠かせません。今回の走行会参加でも、事前に1万円ほど払ってサーキット前点検+オイル交換をしています。車にはお金がかかるんですよね。

なので、もし今回の走行会風景を録画出来ていたら、それをずーーーーーーーっと眺めていたと思います。それだけで1ヶ月行けますね。すごい惜しいことをしました。



走行会当日、みなさんアクションカムを持ってるんですよ。でも案外安いらしいです。ゴープロと・・・互換性というか、要するにゴープロもどき(中華製)が、コスパが良くてオススメらしいです。素晴らしき大中華。

走行会の翌日くらいに、アマゾンでゴープロもどきがどんなもんか漁っていると、ちょうどタイムセール中でお安いアクションカムがあったので、思わず買っちゃいました。もしかしたらサーキット走行だけじゃなくて、適当な国道車載動画でも撮っちゃうかもしれません。
少なくとも、次サーキットに行く時の動画は撮れそうです。人にこの話をする際にも、その時の全開走行動画があればもっと・・・自慢というか、色んな話ができたと思うんですよ。残念。

実はドラレコの常時録画機能でこの辺りを補完するつもりだったんですが、肝心のSDカードがイカれていたようでして、何も録画出来ていませんでした。SDカードを持って行って、走行前にカードを入れ替えて録画する、というつもりだったのに、肝心のカードを忘れる始末。挙句SDカードの故障で行き帰りの風景も何も取れずじまいです。走行前に平手選手が「がんばれよ!」って言ってくれてるシーンとか、もし撮れていれば・・・・。



まぁこんな感じで、色んな話が聞けました。これも走行会の楽しみの一つかもしれませんね。





そして肝心の走行会なんですが・・・言葉で説明するのは難しいです。当日は悪天候で、私の走行時にはややドライ(一応ウェットということでしたが)の中、ノートニスモの限界の高さ、ゲームではわからない横G縦Gの凄さ、何よりも「事故しない」を意識した余裕の取り方、などなど。探り探りでしたが、ものすごく楽しめましたし、また行きたいと思いましたし、奥深い世界に片足を突っ込んだ感動やら、何かもうグチャグチャですよ。

同乗走行では、ノートニスモSを買ってしまった原因である松田次生選手の同乗走行に当たりまして、2周という短い時間ながら、色々お話させてもらいました。デフの話とか、デフの話とか。これも貴重な体験でした。



高校生の時から憧れていたあの世界。当時はZか180sxに乗っているイメージでしたけどね。そりゃゲームで走るのも楽しいですが、リアルのサーキットは全く別の世界でした。本物ゆえの怖さだったり、良さだったり。どっちが上とかそういう話じゃないですよ?
やっぱり、「自分の車」ってのが良かったですね。ゲーム内の資金じゃなくて、自分の稼ぎ(5年ローン!)で買ったマイカーで、全開走行。愛着が湧くどころじゃないです。

サーキットに関しては、人によってハマる・ハマらないがあるそうです。私は言うまでもありません。





また行きたいですね。是非とも。