2020年12月31日木曜日

DF50 4号機

 EH10 61号機と同じ東淀川近辺に、DF50の保存機もあります。ここの保存機は4号機で、先行試作車の一台だとか。この他、1号機は愛媛にあるそうです。今度ドライブがてら行ってみようかな。


DF50 4は距離も近い(EH10のある公園から1.15km)ので、こちらもついでに行ってきたんですが・・・



んん? なんか割れてないですか?

DF50 4号機は「周りが完全に囲われているのでよく見えない」とは聞いていました。しかし、まさか囲いが破損しているとは。

私は部材には詳しくないんですが、アクリルでしょうか。結構劣化しているようでした。透明度も下がっていましたし、紫外線で劣化して破損したんでしょうか。

で、割れた屋根からうっすら見えていますが、その中のDF50はブルーシートで全体がラッピングされていました。保存機なので状態が最優先。囲いを修理するまでラッピングもやむ無しだとは思いますが、まぁなんとタイミングの悪いこと。


しかし正面だけは部分的に見えていました。せめて顔だけでも、という計らいでしょうか。


iPhoneの焦点がフェンスに合ってしまっています。しかもナンバープレートが完全に写ってません。せっかく行ったのに・・・。(自分が悪い)

かろうじてこれが「DF50 4」であるとわかるチラ見せでした。とりあえずここにあることはわかったので、また機会があれば見に来ましょうかね。もしかすると囲いも修復されているかも。修理には相当な金額がかかりそうですが・・・。

反対側のエンドは完全にブルーシートに覆われており、全く見えません。仮にブルーシートが無かったとしても、アクリルの透明度も悪いため目視でもかなり見えづらいでしょう。



DF50についての説明看板もありましたが、フェンスで近づけません。これはフェンスの隙間から撮っただけ。

どうにか文字は読めます。


機関車すべてをブルーシートで覆うだけでも結構な費用がかかるはず。ブルーシートって結構高いんですよね。


しかし、EH10も国鉄の機関車の中ではレアな方だと思うんですが、DF50も同じくレアな機関車です。そんな2機が東淀川に保存されているのは、一体どういう経緯なんでしょうか。吹田機関区が近いから?



DF50はその名の通りディーゼルですが、いわゆる「ディーゼル・エレクトリック」というやつで、ディーゼルエンジンで発電し、電気で走る方式です。その当時は非電化区間で蒸気機関車がまだ残っていたので、これらを置き換えるためのディーゼル機関車が必要だったものの、当時(先行量産車は1957年製造)は大出力のディーゼルエンジンと変速機の技術が未熟だったため、ディーゼル・エレクトリックの採用となったようです。

ただ、DF50はとにかくパワーがない。F型=6軸で、1軸あたり100kw。全部で600kw。たったこれだけ。最高速度90kmだそうですが、亜幹線でもかなり厳しい。
DD51で2200馬力=1618kwなので、DF50がどれだけ非力かってことですよね。ちなみに、DF200もDF50と同じディーゼル・エレクトリック方式ですが、これの出力は「一軸あたり」320kw。DF200の台車一つでDF50より出力が高い。悲しい。

まぁ60年以上前の技術ですからね。ある意味ノート・e-powerのご先祖様。E13型のモーターは85kwらしいので、E13型ノート7台で大体DF50と同じくらいですかね。確かにこのパワーでは機関車としてはかなり非力です。


国鉄DF50形ディーゼル機関車(Wikipedia)


SLは保存機が多いですが、個人的にはELの方が好き。次はどこに行こうかな。