2020年8月9日日曜日

「Lightning to Digital AV Adapter」で見れるやつ・見られないやつ

 iPadのLightningからHDMIで出力したいだけ。それだけで6,000円以上するという、全く持って値段不相応なオプションパーツです。おのれApple。

こんなもの買うつもりは少し前まで全く無かったのですが、ウチから「テレビ」を排除する方針となったので、これまでのテレビはただのモニター扱いとなりました。(要するにNHKの受信料をケチるためです)

しかしゲーム専用とするにはちょっともったいない。オンデマンドでTV番組的なものは見ているのですが、パソコンやタブレットの画面が小さいことは否めない。じゃあデカく見るにはHDMIでモニターに出力してしまえばいい。


iPadからのHDMI出力を仕事でちょっと使いたい用事もあり・・・とはいえ6,000円はどうかと思うんですがね。まぁ買っちゃったものは仕方がない。3,000円くらいが妥当だと思うんですが、どうでしょうか。


ただ、ちょっと予定外のこともありました。iPadで表示される全部がモニターに映せるわけじゃないようです。通常はiPadの画面がそのままモニターに映るだけなんですがね。内部的にいろいろあるようで、オンデマンドサービスによっては制限されていて上手くいかないことも。完全にアテが外れましたでございます。


せっかくなのでいろいろ試してみたんですが、オンデマンドサービスを全部試したわけではないので、そこはご注意を。


・Youtube・・・◎

普通に表示されます。それどころかモニターとHDMI接続中はAirPlay扱いとなるようで、iPad側では動画は再生されず、動画のコントローラーとして機能するようになります。専用画面まで用意するとは、気が効いてますね。


・PrimeVideo・・・◎

こちらもYoutubeと同じく、iPad側では動画が再生されなくなります。外部出力に完全対応しています。


・DAZN・・・◎

会員じゃないので手元では確認できず、しかしネット情報では完全に対応しているようです。


・Netflix・・・◎

NetflixはAirPlayの対応を打ち切ったらしく、両者の関係が少し悪いようなのですが、HDMIで出力をする分には問題がないようです。(これも私は非会員なのでネット情報)


海外系のサービスはちゃんと対応している感じです。ここからは国産アプリ。



・TVer・・・○

まぁ映りはしますが、YoutubeやPrimeVideoとは違い、単にiPadの画面を映しているだけなので、モニターの全画面を使って動画を再生した状態にはなりません。

実際の寸法でいうと、ウチのモニターは40型なので対角は100cm。Youtubeなどの完全対応アプリは、この画面いっぱいに動画が表示されます。

しかしTVerの場合、iPad→HDMIで出力すると対角70cmの大きさに目減り。3割引きってところですかね。残りの部分はただのフレームと化しています。実に惜しい。極太ベゼルさえ消してくれたら完璧なのに・・・。


・ニコ生・・・◎(?)

意外なことに、ニコ生はちゃんとしてました。ちょっと信じられないので?が付いていますが・・・ただ、ニコ生は画質がちょっと悪いので、モニターが大きいと動画が荒く感じます。


・ニコニコ・・・○?

画面をそのまま表示しているだけなので、タテ表示だと見れたもんじゃないですが、全画面表示(ヨコ)ならかなり大きくモニターに表示されるので、○と◎の中間くらいの感じです。

ただ、こちらも元の動画の画質次第なところがあって、特に昔の動画だと見れたもんじゃないです。


・GYAO・・・×

録画中やHDMI出力中は再生できない・・・らしいですよ。大人の事情ですかね。


・ABEMA・・・○

表示はされる。ただ、TVerと同じく極太ベゼル付きで画面サイズが3割減です。


・J SPORTSオンデマンド・・・×

実はこれが本命だったんですけどね。SUPER GTのレースを40型の大画面で見たかった。でもダメ。「外部出力は許可されていない」らしいですよ。

しかしPCからのHDMI出力はOKなんですよねぇ。だからiPadのアプリ経由でのモニタ出力ができないってだけ。本当に意味のない制限です。馬鹿だなぁ。


どうせ大人の権利関係で縛りがあるだけなんでしょうけど、どうせ回避方法なんかいくらでもあるんだから、そんな小細工をする暇があるなら他のことをやるべきだと思うんですけどね。

別にYoutubeがOKなんだからええやろ、みたいな話じゃないですよ? 利用者に不便を押し付けといて、その結果が虚無ですからね。生産性皆無。素晴らしき日本文化。


そういえば、地デジ化の時に「録画されるとコピーが蔓延するからコピー回数に制限をかけよう」とか、「録画機器から料金を取ろう」とか、日本だけそんな仕組みにされてましたよね。

でも結局動画サイトにはTV番組のコピーがたくさんある。多分色んな規制に人もカネもたくさん使ったろうに、その結果何もできていない。結果ゼロ。


各サービスの対応状況はこんな感じでした。残念ながら本命のJ SPORTSオンデマンドが非対応でガッカリなんですが・・・まぁそのうち対応することに期待しましょうか。そんな未来はなさそうですが。


ちなみに、PCからならJ SPORTSオンデマンドでも外部出力ができます。問題はウチのPCがポンコツだってこと。これでも魔改造をしてそれなりのスペックだと思うんですが、それでも足りません。動画はカクつくし、CPU使用率が高めになり、ファンが高速回転してちょっと怖い。


ま、全く何もないよりはマシなので、いつかPCを買い替えた時には大画面で快適に見れるハズ、ということで楽しみにしておきましょうか。