2023年1月27日金曜日

GT-R風のGT-R

 

これはR34風ですねぇ。


サプライズ?で発表された2024モデルのR35、デザインが少し変わってR34っぽくなりました。ぽいだけですが、意外とよくできてます。

そもそもR35に関しては開発中止だとかハイブリッド化だとか色々噂があったのに、結局は全部ハズレで継続販売してます。騒音規制対応もクリア。ほんと、噂はアテになりませんね。「騒音規制に対応できないからハイブリッド化」は完全に根拠がなくなりました。

ちなみに中身はほぼ変更なし。細々とした変更で微妙に速くなっているらしいですが、エンジン周りはそのまま。もうこれ以上やることがないんでしょうか。元のR35から比べると全部絞り切っている感じもします。


個人的な推測ですが、「売れる間は売る」んじゃないですかね。規制とかで売れなくなったらオシマイだけど、それがクリアできるなら売る。別に人気がないわけじゃなく、イヤーモデルは毎年即完売が続いているので、売ろうと思えば買い手はつく状態かと思います。

Zもそうですが、じゃあもっと作れよ!って思いますけどね。売り切れで買えないからプレミア価格、みたいな状況がずーっと続いてます。これを解消するには、買い手が飽きるか売り手がもっと供給を増やすしかないハズ。売れる間にもっと売っちゃえばいいのに。


ところで、2023モデルがようやくデリバリーされた人もいるタイミングで新型が出ています。要するに2023モデルは型落ちになったわけですよね。イヤーモデルを出す方式だとここが厄介。数年経ってマイナーチェンジならわかりますが、翌年には型落ちになる仕組みはちょっと嫌ですね。

超限定生産だったTスペックもようやく納車されつつあると聞きますが、早くも型落ち。そういう売り方が流行りなんでしょうけど、やっぱりちょっと嫌かも。アホみたいに金持ってて毎年買い替えられる人向けの商品だからいいのか?


次期GT-Rはコンセプトモデルも何も出ないままなので、本格的にR35の後継の話が出てくるのは当分先の話になりそう。2025年モデルも普通に出ると見た。さて予想は当たるかな?

2023年1月16日月曜日

シビック・GT500

 

東京モーターショーでホンダの次期レース車両が公開、GT500のNSX後継としてシビックを投入するらしい。なんてこった!!


…ってバレバレでしたけど。シビックかどうかは確信はないものの、GT500の次期車両を公開するっぽいことは報道からわかってました。「なんとサプライズで次期GT500車両が!!」なんて言わなくても、ホンダのレースカーで「次期」があるやつなんかスーパーGTしかないですからね。バイクなわけないし。


シビックRはなかなか好評らしいですね。先代はゴツゴツしていて、ガンダムだとか言われていましたが…まぁ確かにガンダムっぽい。スポイラーいくつあるんだ?ってくらい複雑なデザインでした。その頃の新車が全体的に凝った作りのやつが多かったですね。今は逆にシンプルな感じになりましたが。


そんなシビックがついにGT500車両のベースマシンに。どうせデザインだけとはいえ、その会社のフラッグシップを担う車だけに注目度も高いはず。その役割にシビックがなっている。難しい時代になりましたね。

ベース車はFFですがGT500の規定に合わせてFR化されているでしょう。NSXもFRになってましたし、むしろこっちの方がそこまで違和感はないのかもしれない。「MR風でFR」は仕方ないにしてもちょっと強引だった。

そして「5ドア」。もちろんデザインだけで後部ドアなんかないでしょうけど、ボディ形状としては残ります。Zもスープラも2シーターなのに、シビックは5人乗り。ボディサイズはかなりデカいですね。容積が大きいという感じ。この辺りが不利になったりしないんだろうか。


私にとって「シビック」は今だにEK9で、ホットハッチのイメージなんですよ。シビック自体いろんなバリエーションのある車ですが、今はセダン型が主流、現行のシビックRは5ドアです。


5ドアだけどニュルブルクリンクのコースレコードを狙う車だけあって中身は過激。FFなのに320馬力とか、タイプRじゃなかったら意味不明なスペックです。3ドアならもっと速いんでしょうけどね。そこを「やらない」のか「できない」のかはわかりませんが。


そして、シビックがNSXの後継になる、ということは、少なくとも数年はNSXクラスの車の後継車は出ない、ということですよね。どちらかというとこっちの方が残念かもしれない。一応スープラやGT-R が残っている他社と比べて、スポーツカー的な車が非常に少なくなっているホンダ。ここ数年の世相を反映しているようです。


数年前、NSXがFR化されたGT500に参戦した時はちょっとびっくりでしたが、その時にも「ベース車両がないからもしかしてシビックじゃないか?」と私は思っていました。あの時はNSXのFR化で強引に繋ぎましたが、今回は本当にシビックになっちゃった。市販車のNSXも再度一旦止まることになりそうです。復活することはあるのだろうか。


ロードカーのNSXも、個人的にはちょっとパッとしない車でした。現実では一度も見たことないですね。フェラーリやランボルギーニは何度もあるのに。

個人的には、ハイブリッドだったことが余計だったのかな、と思っています。どこのメーカーもハイブリッドのスポーツカーは微妙になりがち。結局スポーティなだけで中途半端なだけ。フェラーリみたいに極端なスペックにしないとお金持ちは買ってくれないみたいです。どうせ電動ならもっとすごいやつありますからね。

NSXはハイブリッドなためにサーキット走行も難しいらしい。そうなるくらいなら純粋なエンジン車でも良かったのかもしれない。会社的にも難しそうですけどね。CR-Zの時も同じですし。


もう一つ。2024年にコレが出るということは、スーパーGTの2024年も今とそこまで変わらなさそうです。共通モノコックで、共通のパーツ。急にGT3メインになったりすることはないでしょう。多分。

日産はZのまま、トヨタはスープラになりそうですが、スープラも2年後まで続いているかわからない車種なので、ちょっとどうなるかわかりません。トヨタは謎の車が多いのでもしかしたら代替わりするかも、と思っています。


2023年、NSXラストの年。最後の逆襲なるか?

2023年1月13日金曜日

SAKURAってどうなん?

 

本当に出るんか、というのが発売時の感想。



いつだったかディーラーに行った際に「軽のEVが出ますよ」みたいな話を聞きまして、内心はどこまで本当か疑ってました。GT-Rがマイルドハイブリッド化される!Zもハイブリッドになる!…ってやつは結局ガセだったっぽいじゃないですか。でもSAKURAは名前まで合ってた。じゃあ他の車でも当てろってね。(まぁマーケティング前提のリーク情報なんでしょうけど。)



で、サクラってどうなんでしょうね。完全新規車種風ですが、要するにデイズのEV版と言える。

サクラはアリアをそのまま縮小したデザイン、明らかにアリアを意識しています。大・中・小(アリア・ノート・サクラ)の三段階で攻めるんですかね。


もうリーフを持っている私がサクラを買うことはないです。ないですが、人に勧められる車種かどうか。結構いい線行ってる車だと思いますよ。ただEVに関しては、完全にガソリン車を置き換える車のつもりで買うのは間違ってるし、絶対にガッカリする、そんな車でもある。


もうリーフに乗ってるとなんとなくサクラの使い勝手がわかるんですよ。要するにお得版リーフ。それゆえ不安なところもあります。


(1)2グレード、50万円差。上級仕様なら300万円!

補助金ありきの価格設定なので、サクラのカタログ価格を見るとぶったまげます。全部入りの上級グレードは驚きの約300万円。もうノートが買えちゃう。

これは補助金込みの価格設定なので、今の補助金がいつまで続くかどうかが問題です。ある程度EVが普及してくると補助金がなくなるのは間違いなし。本気で買う気なら早めがいいと思います。


(2) 20kwの電池

電池容量は20kw。完全に割り切っています。この容量では遠出はまず不可能。トータルで120km走れるかどうかだと思います。高速に乗るような行き先に行くような人は買うと後悔間違いなし。


リーフ(40kw)でも結構不安な容量ですからね。公称320kmの走行距離だそうですが、実際は片道100kmの往復(200km?)でも途中で一回急速充電したくなる感じ。容量20kwならこの半分。ガソリン車なら致命的な短さです。片道50kmで帰って来られるかギリギリかもしれない。電池残量30%を切ると結構不安になりますよ。

要するに、走行距離はリーフの半分。実にわかりやすい。


逆にいえば、サクラにプロパイロットはいらないと思うんです。だって高速に乗って遠出することはかなり厳しいから。体感では100kmごとに充電1回は必要と思われます。

SAはだいたい50km毎らしいので・・・各駅停車になりそうですね。SA毎に30分休憩、しかも急速充電では100%までチャージできないので、SAを一つ飛ばすと次まで辿り着けない可能性もあります。これならレンタカー借りた方が絶対安心。

なのでサクラで遠出するのは絶対無理。物理的に不可能なレベルです。遠距離走るならアリア買いましょう。


(3)馬力は軽=64ps、でもトルクは倍!

一応軽規格だから64馬力、しかしEVなのでトルクフルで195Nもあります。デイズのターボ仕様の倍。ちなみにマーチニスモS(1.5L・NA)でも156N。坂道で息切れすることはないでしょう。モーターはトルクが物凄いのが特徴です。

つまり、加速性能では今までの軽自動車では絶対に勝てないレベルです。


なお、リーフは340N、34.5kgfです。購入直後、EVの性能を試してやろうと停止状態からアクセルベタ踏みしたところ、首が取れるかと思いました。そんなにトルクいらない…。


(4)内装の質感は○、サイズはデイズと同じ

試乗はしていないので見ただけの感想ですが、内装の質感は高いです。軽にありがちな安っぽい簡素な内装ではなく、アリア・リーフの下位グレードにふさわしい内装です。シフトセレクターはリーフよりもいいんじゃないですかね。速度計もデジタルコクピットで先進的。E12ノートよりは完全に上です。軽なのに。

シャシーがデイズと共通なので、サイズ的な使い勝手はデイズと同じはず。EVだから室内のレイアウトがおかしかったりすることはないようです。


(5)家庭用蓄電池としても使えますよ

サクラはV2Hシステムで家庭用の蓄電池としても使えます。V2Hシステム自体が高いですが、蓄電池として考えるなら300万円でも結構お得です。蓄電池なら12kw程度でも400万円(定価)くらいするらしいです。サクラなら20kwでタイヤが4つ付いている。

リーフなら40kwで、我が家なら春秋で4日、夏冬で2.5日分使えるだけの電池容量があります。サクラはこの半分ということ。夏場に停電しても丸一日はいつも通り暮らせます。その後は知らん。

家庭用蓄電池は家から動かない(当たり前ですが)のでその前提の容量となりますが、蓄電池メーカーのニチコンでは12kwの製品が「大容量」として紹介されていました。ハイブリッド型で太陽光発電があること前提のようですが、要するに12kwあれば容量的には十分みたいです。


太陽光発電とV2Hシステムがある家を持っている人ならアリアとかもっといい車を買えそうですが…まぁそういうことです。蓄電池としても使える拡張性は良いところです。




こんな感じなので、同じ軽自動車でもガソリン仕様とは比較が難しいです。やっぱり航続距離の短さが気になりますかね。200km走れないのはさすがに…と敬遠する人が多いように感じます。

ただ、これも使い方の問題で、ちょっと近所に買い物に行くとか、家族の送迎で30分走るとか、1日に50kmも走らない人ならこれでも十分です。家に帰ったら充電すればいい。毎日送迎とか買い物で車を使う人なら週に1・2回ってところですかね。


あとは価格?やっぱりちょっと高い。リチウムの価格が高騰していますからね。世界中で蓄電池の需要がかなり高まっています。高級車もどんどんEVに参入してきて、テスラも絶好調。電池の価格が下がるには相当な技術革新が必要なので、少なくとも当分は高いままでしょう。

つまり、価格については諦めましょう。日本人の給料がずっと上がってなかったのが悪い。



全体的な感想。サクラは「デイズにリーフの半分を詰めた車」。これですよ。良くも悪くもね。

EVはガソリンエンジ車でいうところの「エンジンの良し悪し」が曖昧でよくわかりません。単純に馬力が同じエンジンでも、RB26とそのほかでは魅力が全然違うじゃないですか。そういう違いがモーターにはないように思います。エンジンの吹け上がり、エンジン音、クラッチのダイレクト感、高回転になるほどトルクが出る、アクセルレスポンス、こういうのが全部ない。モーターの出力に比例して出るパワーが変わるだけ。

なので、性能的な差はEV同士だと比較しやすそうです。タイカンターボまで行くとちょっと想像できないですが、サクラ・リーフ・アリアくらいならなんとなく想像がつきます。ある意味EVの欠点かもしれません。


カーオブザイヤーも受賞するくらい好調なサクラ。セカンドカーとしては完璧。補助金があるうちに一台いかが?



2023年1月11日水曜日

Ken Block

 私のYoutubeのマイリストに「Rally」というフォルダがあって、一人称視点でのラリー走行動画をマイリスト保存しています。睡眠導入にも良し、DiRTのイメトレにも良し。

ここにケン・ブロックの走行動画も入っています。それが上記の動画。「コドラの音声が英語」なクリップが意外と少ないんですよね。だいたい母国語で指示していることが多いので。


世間的には、ケン・ブロックはラリードライバーというよりパフォーマー的な存在ですかね。街中や倉庫のような場所で派手なドリフト走行をしている動画をよく見かけます。トップギアにも出演していました。彼のパフォーマンスは動画共有サイトの初期から有名。


元々エクストリームスポーツもやっていたそうですし、そういった危険スレスレのパフォーマンスが得意な人だったのかもしれません。ぶっ飛び具合で言うならラリードライバーも似たようなもんですが。

ラリーカーでぐるぐる回ったりジャンプしたり、WRCでは当たり前の光景ですが、これをパフォーマンスに昇華して有名にしたのがケン・ブロックでした。


スポンサーのモンスターエナジーも、私はケン・ブロックから知りました。モンスターをスポンサーにしてWRCに参戦していた彼の車、黒ベースに緑の引っ掻き傷みたいなデザイン。あれが何なのか最初はよく分かってなかったですし、モンスターエナジーが飲み物とも思っていませんでしたね。そもそもエナジードリンク自体が日本では全然売られてなかった時代でしたので。

職場の自販機に売っているのを見かけた時に「あ、ケン・ブロックのやつ」とつい買ってしまったりして。とにかく私にとっても彼の影響力はなかなかのものでしたよ。


車のカスタマイズの中で、モンスターエナジーのステッカーは結構メジャーですよね。ライト周りに緑の3本線。車の持ち主がどういうつもりでやってるかは知りませんが、あれを見るたびに私は「ケン・ブロックの真似かな?」と内心思っています。



55歳になっても精力的に活動していた彼。年明け早々の突然の訃報に驚きました。

スノーモービルでの事故、とのことですが、レーシングドライバーってスノースポーツが好きですよね。シューマッハもスキーで事故ってそれっきりですし、やっぱりスピードが出る何かが好きなんでしょうか。


実際のところ、ケン・ブロックはラリードライバーとしてすごい成績だったわけでもないんです。注目度は高かったですが、表彰台に乗るほどの活躍ではなかったです。でも影響力は凄まじかった。


偉大な人を失いました。残念です。