2021年7月22日木曜日

Clarkson's Farm "2"

 

やるんかーい。


高評価にも関わらず打ち切りが決定した、という噂もあった「Clarkson's Farm」。この度、正式にシーズン2の作成が決定!、という発表がありました。一安心です。


まぁ実際の放送は少し先の話になりそうですが、シーズン1の内容が良かっただけに、シーズン2でどういう展開になるのかが気になるところ。ジェレミーは「同じメンバーで」とも言っています。


しかし、シーズン1があれだけ高評価だったのに、シーズン2の決定までにひと悶着あったらしいのは何故なんでしょうね。

地元とのトラブルなど考えられることもありますが、どうでもいいのに続いている番組も多い中で・・・まぁそれはいいか。



最近オカネモチが宇宙に散歩に行くのが流行っているようですが、その数十億円の散歩代で番組の数本でもできそうなもんですけどね。優先順位が不明。

それに、ガッツリ月くらいに行けるならともかく、ちょっと成層圏の上を飛んで地球の丸さを確認する程度なら、別に直接行かなくてもYouTubeでいくらでも見られるのに。


金持ちの感覚はよく分からんです。


2021年7月20日火曜日

終戦?(SUPER GT 第4戦)

 

色々あって第3戦と第4戦が入れ替わっているので、「実質第3戦」なSUPER GTの第4戦。結果はスタンレーNSXのポールトゥウィン、何故か(というと失礼かもしれませんが)19号車・Wedsが絶好調で、1位も狙えたものの惜しくも2位。Wedsが速いとちょっとうれしい。


・・・で、やっぱGT-Rは全く絡んでこない。3号車が練習走行でトップだったものの、予選・決勝ではイマイチで、結果6位。これでも日産勢最高位。23号車は9位、12号車は11位、24号車は12位。悲惨。


気づけばニスモはチームランキング最下位、ドライバーズポイントはたったの2P。ここまで調子が悪いのも近年稀に見る状況です。ドライバーの実力は間違いないはずなので、まぁ車が・・・ということなんでしょうけど、それにしてもねぇ。

状況的には去年もかなり酷かったですが、何故か23号車が優勝2回を取っていたせいで「まだ何かありそう」な感じがあったものの、今年はそれすらない。一応の日産党にはちと辛いですね。


NSXとスープラは拮抗していて、チャンピオンシップ争い自体は面白くなりそうです。でもGT-Rが絡むことは今年は無いんじゃないかと。良いところがないからレース中継でもまるで映らない。富士で23号車が燃えてましたが、基本的にはクラッシュやスピン、深刻なマシントラブルなど荒れた様子も無いですよね。堅実に完走して、それで下位。

ここまで目立たないとすごく寂しいです。いつかのNSXコンセプトみたいに全車リタイアでもしてみます?



しかも、困ったことに前向きな情報もない。これは本当に打つ手がないか、隠し球を隠しているかのどちらかでしょう。現状の様子だと、本当に噂レベルでしかない「新型車に切り替え」くらいやらないと挽回できないような気もするんですけど。

今のGT500規定では元の車の形状が重要で、GT-Rはデカいために不利だとずっと言われていて、だからこそ「噂の新型車」になるんじゃないか?という話。確かに辻褄は合いますが、最初「次はZ」との噂を聞いたときは絶対にガセだと思ったんですよね。本当にあるんだろうか。


新型Zは8月に正式発表される予定。あくまで「発表」であって、発売されるのは少し先になりそうですが、もし本当に日産のGT500車両が変更されるなら、その辺りで「次期型車両」についても発表されるような気がします。次戦の鈴鹿は8月末。ちょうどいい時期ではある。もしかするともしかするかも?



2021年7月18日日曜日

「ホワット」なんて言葉は無いんじゃないか問題

 Apple Musicに加入したくなかった理由の大きな一つが、「洋楽の曲名やアーティスト名が変になるから」。モノによってアルファベットだったりカタカナだったり。せめて英語表記か日本語表記のどちらかに統一できないんですかね。混ぜるなよ。


さも「日本では当たり前」みたいに、楽曲名をカタカナ英語だったり日本語版のタイトルだったりにしてくれてますけど、言語なんかどうせ翻訳したところでニュアンスまで完全に変換できるわけないんだから、そのままアルファベットで書いてくれたほうが良いと思うんですけどね。


最近、諦めてAppleMusicに加入したものの、その辺りの懸念は「案の定」でした。例えば、ローリングストーンズの「You can't always get what you want」が聴きたくなった時のこと。何故かこの名前で探しても全然見つからないんですよね。

どのアルバムだったっけ?とか思いながらようやく見つけたのが、「無情の世界」というタイトルに変換されていた1曲。え、日本語だとそんなタイトルだったのか、と2021年になって知りました。


これ、もはや意訳ですらないんですけど。文章の示す意味の「大まかな方向性」が同じってだけで、言語の翻訳としては間違っていると思います。歌詞も「無情」ってほど深刻な内容じゃないし、一体「世界」はどこから来たのかと。

「You can't always get what you want」なんて、各単語は中学で習うレベルなんだから、翻訳として微妙に間違っている日本語を当てはめるよりも、そのまま表示してくれたほうが絶対に良いと思います。そんな難しくもないだろうに。


まぁApple Musicの場合、再生すると"本来の"タイトルが表示されるので、再生中はその辺の違和感を気にせずに済みますが。


1968年のライブ演奏版。ミック・ジャガーがマイクスタンドを蹴っ飛ばすシーンが好きです。



洋楽でも古めの曲はこの被害に遭っていることが多くて、検索する際に苦労します。ビートルズなんかも酷い。

そのままカタカナになっているやつはまだ良いとして、意訳?されたせいでもはや何の曲だかわからないものもあります。「みんないい娘」って何?


曲名がカタカナ英語になっていると、なんだかマヌケな印象がありますね。別に日本語がダサいとは全く思っていませんが、映画の日本語版タイトルが死ぬほどダサくて元の雰囲気をぶち壊しているのと似てます。


日本語は英語と比較すると文字あたりの情報量が少ないので、カタカナにすると曲名が長ったらしくなるのも困りどころ。ホント、どうにかならないですかね。




で、本題。Apple Musicのカタカナ英語タイトルの一覧を見ていて、「もういい加減ハッキリさせたい」と思った問題が「what」の発音の件。中1当時から英語の授業でも「絶対におかしい」と思っていたやつです。「そう発音する」と教えられる割に、ネイティブが「ホワット」と言っているのを聞かなかったから。例文の音声ではどう聞いても「ワット」と言っているような気がする。リスニング能力がほぼゼロだった中1時点でも違和感アリアリでした。

他にも「Where」とか「Why」とか、「Wh」で始まる単語の発音が、カタカナ英語だと「ホワ」になっている。「what」なら「ホワット」。「where」なら「ホウェア」。なんだそのマヌケな発音は。

ビートルズの曲でも、「What You're Doing」が・・・カタカナにするとなんか長い。英語だと「what/you're/do/ing」の4音で済むんですけどねぇ。「ホワット」に「ユーアー」って、なんじゃそりゃ。


まぁそれを言い出すと「正しい英語ってなんですか?」って話になりますけどね。アメリカ英語とイギリス英語でもだいぶ違いますし、訛りがひどいと何を言っているかわからないこともあります。


ちなみに、私がYoutubeなどで英語リスニングをしているなかで、ちゃんと?「ホ」と言ってるように聞こえたのは、ジョージ・ブッシュの湾岸戦争開戦時の演説くらい。逆に、何故パパ・ブッシュはそういう発音なんでしょう。

「Why」を「ホワイ」と言っている。初めてこの演説を聞いたときは、「ホワイって言ってる!」とちょっと感動しました。全く本筋ではないですし、F-117とかが爆撃している中での深刻な演説なので、実際は何も楽しくない内容なんですが。

「開戦の演説」だから、全国民に伝わるよう、ゆっくり丁寧に話している感じもします。アメリカンでも普段話すときはこんな言い方しないのかも。


ただ、「What」の場合は発音記号でも「(h)wət」と、「ホ」の部分は括弧書きで書かれている。カッコで囲むくらいなので、発音しないのが基本と読み取れます。


結局、英語のことはネイティブに聞いたほうが早そうなので色々探してみたところ、「ホワット」が正しいと教えてくれているものは見つからず。


例えば、この方は「ワット」と言っている。「h」は発音しない、とも言っている。誰だ、「ホワット」なんか言い出したのは。

(動画が日本のYoutuberみたいな過剰演出でないのがステキですね。)


ネイティブの他にも、英語が話せる日本人の方々も、「ホワット」なんて発音は間違いだと断言しておられます。hは無視していいと。中1の自分は間違っていなかった。


【結論】    what=ワット


パパ・ブッシュの例はよくわかりませんが、もしかするとアメリカの一部地域や年代では「wh」の発音で、小さく「ホ」と言う人”も”いるのかも。この辺りの真相は謎です。


まぁそもそも、カタカナで英語の発音を表現しようとしているのがおかしいんですけどね。「ア」と「エ」の間、みたいな音がいくらでもあるんだから、もっと違う表現にできなかったのか。


日本人の英語力が極端に低い理由は、カタカナ英語が原因だと思います。この世からカタカナ英語を排除するだけで日本人の語学力はいくらかマシになるんじゃないかと。

最近思うところがあって中学生英語から学び直しているんですが、当時テストのために覚えたカタカナ英語が本当に邪魔。学校で勉強した英語の発音は、今の私の英語学習には何の役にも立ってません。

Oasisの楽曲の方が数億倍役に立ちます。だからみんなもOasisのアルバムを買おう。いいね?



そういえば、ビートルズ楽曲の日本語版でダントツの珍妙さを誇るあの曲は、Apple Musicでさり気なく修正されていました。

ま、意味不明すぎたので当然ですよね。アルバムタイトルはアルファベットで楽曲はカタカナ英語と、よく見るとなんかチグハグしていますが・・・。


2021年7月16日金曜日

クラークソン農園

 

ジェレミー・クラークソン 農家になるというAmazon Primeの番組が非常に面白かった。全8話。一応「ドキュメンタリー」という分類で、本業?の車とは無関係のように見えるこの番組。オススメに出てきて気になっている人も多いのでは。

元々ジャーナリストでドキュメンタリーやコラムには定評がある人ですが、この番組でも「農業」をジェレミーらしい視点で映していて面白かったです。

農園面積が4平方kmもあるのに「Diddly Squat Farm」(大したことのない農園)というネーミングなのも非常に彼らしい。直営店の名前は「Diddly Squat Farm Shop」で、看板を付けた店のドアを開けると「Squat Shop」(スクワット屋)になるという、いつもの看板ネタも健在。


ジェレミーはAmazon独占の「The Grand Tour」で車番組も続けていますが、これまでの本業とは全くジャンルの違うこの番組は飛び抜けて評価が高く、Amazon Primeの番組での過去最高記録なんだとか。なんと現時点で☆5。インチキレビューの食べログの店でもここまでにはならないでしょう。

まぁジェレミーは迷惑おじさんでもあるので、イギリスでは嫌われもの的な立ち位置でもあるようですが、ジェレミー嫌いのガーディアン紙でも「認めたくないが、ジェレミー・クラークソンの農業番組は本当に良い番組」と非常に嫌々ならがら認めざるを得ないらしい。


もちろん番組の内容は「相変わらず」なんですが、意外と大爆笑するような場面は少なく、農業の現実や苦労、大切さを痛感するような内容でした。番組の収録を始めた2019年は、大水害に日照りで農家には辛い1年だったらしく、その後の例のパンデミックで更に大打撃・・・という、そんな1年が濃縮された番組です。

番組はあくまで「ドキュメンタリー」という体ですが、何かしら演出もあるんでしょう。何が演出で何がそうでないかを見分けられるほど私は詳しくないですけどね。

農業にかかるお金の現実、補助金、申請手続きの面倒臭さ、悪天候、農園管理などなど、普段スーパーで売っている野菜や肉が当たり前のように並ぶまでにどれだけの苦労があるのか、知っているようで知らない農業のリアルの一部分が、ジェレミーらしい視点で見られる良い番組だと思います。

個性的な出演者もジェレミーに負けず面白いです。ジェラルドは何を言っているのか全くわからないんですが・・・。

「世の中キレイ事言ってる人ばっかりだなー」というのが個人的な感想。農業に対して、理想とか希望とか、社会的にどうあるべきとか、そういう上辺だけで争うのも大変結構ですが、現実もちゃんと見るべきですね。



で。ここまで高評価だと、当然シリーズ化も期待されるわけなんですが、どうやらAmazonはシーズン1だけで打ち切ることを決定したらしい。ファンは「是非とも続けるべき」と抗議活動も起こっていますが・・・一方では色々問題もあったようです。


まず、ジェレミーが超有名人であること。番組でも紹介されたDiddly Squat Farmの直営店には、SNSでの宣伝もあってかとんでもない数の客が訪れ、ド田舎の農道を2時間以上渋滞させているとか。当然近隣住民は嫌がりますよね。


他にも、直営店ではDiddly Squat Farmの生産物など地元の農産物を販売しているんですが、最近では「公式Tシャツ」なども販売しているらしく、「農産物直営所ではない」という批判もあるんだとか。公式ファンショップみたいになりつつあるのは、どこの有名店でも通る道だと思いますけどね。


人気店になれば周辺は混雑するし、迷惑客も増えるでしょう。Google Mapsで現地の写真を見てみると、直営店には人だかり。でももし自分がイギリスに住んでいたら絶対に行くと思います。

Diddly Squat Farmのある場所は、人口5000人ちょっとのチッピングノートンという街。衛星写真ではほぼ農地か草地しか存在しない。そんな場所に734万人のTwitterフォロワーを持つジェレミーが直営店を作ったら、そりゃ混雑もします。人の少ない田舎町が急に大観光地になってしまったら、長く住んでいる地元の人も良くは思わないでしょう。

まぁこれまでのジェレミーの「評価」も多分に影響しているようですね。番組の中でも直営店の設置に反対する住民の意見が出ていましたが、「何をするか分からん」「この前家を爆破していた」など、非常にもっともなご意見がたくさん。ジェレミーは確かに猛烈な人気がある人ですが、根本的には迷惑おじさんであることも否定できない事実。ご近所さんだったら確かに嫌かも。悪い人じゃないのは間違いないんでしょうが・・・。


ジェレミー自身は農場経営がとても気に入っているようなので、どこかが手を上げれば2シーズン目も作られるでしょう。

1シーズン目が中々のハプニングだらけだったので2シーズン目でどういう構成にするのか、少し難しいような気もしますけどね。何事もなく大豊作だったら、農業としては良いことなんですが、ドキュメンタリー番組としてはあまり良くないかもしれません。

だからってリアリティ番組みたいに”明らかに雰囲気の違う空気の読めないお調子者”を放り込んでひと悶着を起こさせる演出をするわけにもいかないし。


それに、「1シーズン1年」だとすれば、番組制作にかかる手間がすごいですよね。番組の最後でも紹介されていますが、Diddly Squat Farmの1年間の収益は、金額的にあまり良くなかったことが報告されています。(ネタバレになるので具体的な金額には番組をご覧ください)

確かに良い番組ですが、長期間の収録にかかる手間など、番組の費用対効果的には微妙だったかもしれません。加えて地元住民からの反対や周辺への影響も考慮し、「番組を継続しない」ということになったとすれば、まぁ仕方ないような気もします。コンプライアンスも厳しい世の中ですしね。

でもやっぱり2シーズン目が見てみたい。私は期待しています。



ちなみに、The Grand Tourの新作も発表されました。楽しみです。まぁこちらの内容も相変わらずのようですけどね。



・追記

シーズン2が決定しました。