2020年4月15日水曜日

パクられるGT-Rの話

昔から国産スポーツカーはパクられやすいと聞きます。ランエボやインプレッサ、シルビア、スープラ、インテグラ・・・などなど。ハイエースも大概だと聞きますが、当然R32以降のGT-Rだってパクられます。

SNSでは月に一回くらいの割合で車両盗難の話を目にします。みなさん大事にしていただろうに、盗まれてサヨウナラ。恐らくはバラされて部品として売られるか、どこかのミニカーコレクターに高値で転売されてコレクションに加わるか。




新型車は比較的セキュリティが強いですが、90年代の車はその辺りが中途半端ですよね。流石に「ものさし」を窓の付近に突っ込んだら鍵が開くことはないでしょうけど、鍵穴があればこじ開けられますし、窓なら割ればいい。

最近はおかげさまで日産関係の知り合いが増えまして、当然そういう人たちは「一度はGT-Rとかシルビアに乗ったことがある」という人がほとんどなんです。そうなるとパクラレ話も尽きないんですよ。


何がすごいって、盗む連中の金のかけ方が尋常じゃない。修理代で100万円くらい掛かるような、もはや「破壊」と言ってもいいくらいの強引さで盗むんです。
でもGT-Rが100万円で手に入るなら大黒字。近年は状態の良いR33で1000万超えという話も聞きました。ボロ儲けも良いところです。

電気配線をイジってエンジンをかける、といった映画みたいな手口も、世代によっては実は有効らしくて、R34ではエンジンが掛からないけどR33のCPUに繋いで・・・みたいなことが本当にあるんだとか。(ある人曰く、この手口で目の前からシルビアが走り去っていったらしい・・・)

他の例だと、四方を壁とシャッターで囲われたR33が、クレーンで上から吊るされて盗難。非常に大規模で当然近隣からは「何事?」と思われていたようですが、「故障車を引き上げている」と堂々と話して持っていったらしいです。ガラスを割って警報がピーピー鳴る中で配線をバチバチ言わせてたらすぐ通報されるでしょうけどね。ここまで大胆だと逆に怪しまれない・・・なんて嘘みたいな話が。


もう乗る時以外は外部から見えないような車庫に入れて保存するのがベストですね。青空駐車なんかとんでもない。お金を貯めてようやく本体を買えたとしても、ちゃんとしたガレージを確保できないならGT-Rなんか買うべきじゃない、と個人的には思いました。

実はGT-Rがあまり好きではない私なんですが、それでもR33の見た目は結構好きで、ノートニスモSを見つけるまではR33の中古も候補に入っていました。当時は今ほどGT-R熱が高騰していなくて、特にR33は誰かのお陰で人気がなかったので、グレード次第では200万円台だったんですよ。
でもパクられそうなのでやめました。まぁ買っていれば今頃は売ってZ34に乗り換えていそうですが。

どれだけ性能が良くてもやっぱり20年以上前の技術ですから、セキュリティ面がやや甘いのはどうしても付いて回ります。もし90年代国産スポーツカーを買うなら絶対にセキュリティに妥協しないこと。それができないなら買わないほうがいい、と、パクラレ話を聞いて心底思いました。


セキュリティという意味では「ココセコム」が良いらしいです。月900円でGPSの追跡ができる。車の奥に仕込んで電源はバッテリーから取るので手間いらずでバレにくいとか。
まぁ相手もプロなんで、盗む最初の段階で内装を引っぺがしてアラーム関係を探すそうですが、セコムだってプロですから、そこは期待しましょう。
実は上記のシルビア(S15)パクられ話の当事者はその後R34を買い、S15盗難の経緯からココセコムを導入していたところ、R34が盗難にあった際に見事に役立ったんだとか。
月900円は非常に魅力的ですよね。今のところはZ34がそのような対象とは聞きませんが、もしZ34熱が沸騰するようなら検討しようと思います。

そして、シャッター付きガレージは必須です。青空駐車なんか論外。ワイルド・スピードみたいな雑な映画のせいで海外で日本車人気が急上昇しているらしいので、今後もGT-Rを始めとした国産スポーツカーは狙われる一方なのは間違いありません。

気をつけましょう。念願の車を買って、それで終わりじゃないですからね。維持してナンボですよ。