2019年10月16日水曜日

DTMとSGT



来年のクラス1規定統一を前に、まずはスーパーGTがDTMに殴り込み。DTMの最終戦ホッケンハイムに、日産・レクサス・ホンダから1台ずつが参戦しました。これまでGT500は3メーカーの争いでしたから、一気に6メーカーでの戦いとなり、非常に見た目は賑やかでした。

結果は・・・・まぁ、アレだったんですがね。


全体的には「タイヤ」らしいですね。DTMで使用されているハンコックタイヤ(ワンメイク)が中々クセのあるタイヤらしく、特にウェットタイヤの発熱が相当悪いらしい。(ドライとのタイム差が20秒だとか)
わざとなのか仕様なのかは分かりませんけどね。比較してスーパーGTのタイヤはかなりのハイグリップで、ハイグリップタイヤである前提のGT500車両は低グリップのハンコックタイヤに合わなかったんだとか、そういう話でした。

また、残念ながらホッケンハイムでのレース両日(土日で1レースずつの計2レース)、ともに雨模様でして、土曜日の予選は雨だったものの決勝はドライ、しかし日曜日は全部大雨。日本勢はちょっと残念な順位でしたね。特に日産は全くいいとこなし。初日(松田選手)はドライブシャフトが折れたために1周めから戦線離脱、どうにか修理して復帰するのがやっとでした。日曜日はロニー選手が走行したものの基本的に最下位。タイヤ一つでここまで変わるか?ってくらいに散々な結果でした。

そう考えると、スーパーGTでの各社のタイヤ戦争では、コンディションによっては特定のタイヤメーカがかなり有利になっていることもありますけど、でもそこまで極端な差じゃないと思うんですよ。各社かなり頑張ってるんだなぁと。GT500のダンロップだって急に優勝したりしますからね。



その中でも一際目立ってたのがジェンソン・バトン選手。やっぱり元F1チャンピオンですから、知名度が違います。それに全体的に日本勢が苦戦する中で、初日の予選では6番手を獲得してしまう適応っぷり。日本勢の各選手も、タイヤの使い方を学習すればもしかすると速いのかもしれませんね。


さて、11月にはDTMが日本に来ます。来るのはアウディとBMWのみで、アストンマーティンは今年度惨敗だったために開発優先で交流戦はキャンセル。(まぁそれでも日産とレクサスよりはいい成績だったんですが・・・。)

参戦ドライバーも徐々に発表されており、今年度のDTMチャンピオンであるレネ・ラスト選手も来ます。小林可夢偉選手はドイツ側に寝返っての参戦。他にはロイック・デュバル選手、ブノア・トレルイエ選手など、日本でもおなじみのドライバーも来ます。(ロイック・デュバルは絶対来ると思ってた・・・)

ドイツ勢は計7台。コースは富士ですがルールはほぼDTM。さて、誰が勝つでしょうね。



ところで、ホッケンハイム戦でさすがの実力を見せつけたジェンソン・バトン選手ですが、どうやら日本での交流戦は「走らない」そう。噂ではスーパーGTへの参戦自体が今年まで、みたいな話もあります。契約的に走れない、みたいな事なんでしょうか。
そもそも同じチーム国光の山本尚貴選手のF1デビューもありましたし、両方移籍?みたいなこともあり得るんでしょうか。山本選手は年齢的にもF1に行くなら1年でも早いほうがいいですしね。

それも含めて、来年度の各チーム・各ドライバーはどうなるんでしょう。例えば「カルソニック」はカルソニックカンセイのブランドが消滅するので、12号車の色はさておき名前は変わる。それに12号車自体がここ数年不運続きなんで、そろそろ奮起を期待したいところです。日産の中でニスモばっかり強いのは不公平だと思うんですよ。(ニスモの車に乗っておきながら・・・)


それに、ルール上はアウディやBMWの車両がGT500に参戦することも可能です。GT300に参戦中のヒトツヤマあたりが持ち込んでくれたら楽しいことになりそうなんですがね。




ま、それよりも最終戦・もてぎですよ。実質的にレクサス2台の争い。個人的には6号車に一票。流れって大事ですよね・・・。