実は牽引フックはすべての車についています。事故の時など、牽引が必要な場合に備えた装備ですが、サーキット走行の場合は使用する可能性が高まるんで、牽引フックを常に装着できる状態で走るように指示されることが多いです。
市販車の牽引フックは普段隠れていて、必要なときだけ使うもの。よく見るとバンパーにフタがついていたりします。
しかしレースカーの場合は常に露出した状態になっています。というか、サーキットを走る際には「いつでも牽引できる状態」にしないとダメなので、レースカーは自ずとそういう状態になるわけです。↑のベントレーのフロントバンパーから垂れている布が牽引フックです。
ノートの場合、フロントのキャップで隠れている部分を開けると牽引フックを装着できる穴が出てきて、そこに巨大なボルトをはめ込みます。以前の走行会で初めてやりましたけど、スペアタイヤの横にでっかいボルトが入っていて、それがねじ込めるようになっているんです。本来は非常用の部品なので、人によってはそんな装備が付いていることも知らないかも。
ナンバープレートの左側にある四角いフタが牽引フック用の穴のキャップ。これをマイナスドライバーなどで外して取り付けます。
しかしノートの後部牽引フックはパンパーの下、見えにくいものの露出している状態なんですが、しかしそのままの状態で牽引されるとフックの位置のせいでバンパーが傷つくんだそうで。まぁ「事故った時」の話なので、ちょっとしたバンパーの傷でどうこう言ってる場合ではないと思うんですが・・・。(フロントがグッシャリ、とかね)
レースカーの牽引フックとは違い、カスタマイズとしての牽引フックの中には実用性のあるもの・無いものがあります。そういう商品は説明欄に「牽引しないでください」って書いてあるんですよ。一瞬言ってる意味わかんないですけどね。じゃあお前の存在価値は何なんだと。
アマゾン等で調べてみるとわかりますが、得体の知れない牽引フックなら1000円以下のものもあります。牽引フックは一応安全装備の一つなんですけどね。そんなもので1トン以上の車を牽引したくない。
ぱっと見では牽引フックのように見えて、実は引っ張ることが出来ない。本当に引っ張ると壊れますが、でも何も知らないと牽引フックだと思うでしょう。事故った時に「ああ、それは実は牽引フックじゃないんです!」ってJAFの人を制止しないといけませんね。フロントがグッシャリ逝ってる状態で。
しかし、牽引フックはオシャレだけだとしても見た目はいい。スポーツカーっぽいです。
もちろん、「オシャレだけではない実用的な牽引フック」もありますよ。それがこの商品!(ステマ)
牽引フック発売開始! ~ K13マーチNISMO(S)&E12ノートNISMO(S)用(リンク)
取り付けたのは大森ファクトリー製で、私が買った時のお値段は8000円。取り付けは馴染みのディーラーでやってもらいました。ダミーではない、本物の牽引フック。
このパーツは一応「サーキット走行の時用」で付けているんですが、私の場合はサーキットなんか全く走るつもりじゃなくても付けていたような気がします。さりげなくていいですよね。値段も手頃。ステキ。
この牽引フックが付いていれば、牽引されてもパンパーに傷は付きません。少なくともリアバンパーは守られます。
一方で、フロント用の牽引フックにも色々あります。フロント側の牽引フックはフタで隠されていることが多いですね。使用するときだけボルトをねじ込む。Z33はナンバープレートを外さないと牽引フックが付けられないらしいですが。
私は当初牽引フックはリアのみでフロント側は走行会の時だけ純正品を使っていました。
が、何回か走行会に行くと、その度にフタを外して付けて、を繰り返すことになります。あの部品はただの樹脂製で、元々そんなに頻繁に付け外しを想定した部品じゃないハズ。
気付いた時には樹脂のフタに傷?というか凹みというか、とにかくやらかしています。ドライバーでフタを外す際に付いたものでしょう。何と下手くそな・・・。(やったのは自分)
フタの方が傷つくなら安く交換できるかもですけどね。バンパーの方はそうもいかない。これはフロントにも牽引フックが必要。これで前後のどちらから突っ込んでも安全に牽引してもらえますね!
個人的に、布製の牽引フックはちょっと違うんです。機能としては同じですし、GT3マシンでも布製の牽引フックだったりするんで、ロードカー向けの牽引フックにも布製が多いです。フロント側の大森ファクトリー製は布を採用。走行会で見かけるものにも布製が多いですね。
でも私は可倒式がいい。色々探したものの社外品だと何が良いものなのかよくわからないので、知り合いが付けていたやつを教えてもらって同じやつを買いました。装着はフロントバンパーのフタを外してねじ込むだけ。フタ開けっ放しが気になるなら、フタに穴を開けて付けるのもいいですね。フタだけなら最悪買い直しても安いだろうし。
これはオートスタッフ製。お値段なんと2万円超え。1000円以下のパチモンと比較すると超高級のようにも思えますが、クスコなど知ってるメーカー製の、恐らくちゃんとした牽引フックだと、もれなく最低1万円はします。そもそも数千円がおかしいんですよね、この場合。その値段分だけ「質」が違うと考えたら恐ろしくないですか?
ちなみに、ちゃんとした牽引フックは車種ごとに専用品があります。でもパチモンは全部同じ。ネジの規格が合ってないので星一つ、みたいなレビューが多いです。
これはZ33用ですが、金額はこのとおり。本物はこれくらいするんです。
大森ファクトリー製なら、布製ですが13500円(ノート用)です。この辺は好みですね。むしろ布製の方がいいって人もいます。布だと軽いですしね。
色々と紹介しましたが、牽引フックについては「使わないことが一番」なんですよね。張り切りすぎてグラベルへGO、にならないよう気をつける。そのためのお守りだと思ってます。
今までは無事故。これからも続くといいな・・・。