2017年11月22日水曜日

ディファレンシャル導入計画に関するエトセトラ

ノートニスモを買ったその時には、実はそこまで改造するつもりはありませんでした。まぁサーキットを走ってみたい!という夢らしき何かはありましたけど、しかしその程度。別にそれほど本気で考えていたわけではないんですよね。心境的にそれどころじゃなかったってのもありますけど。実際車買ったのだってヤケクソ以外の何物でもないんで。

なので、シートは純正?のスポーツシートで非レカロ、その他もろもろ全くノーマルな状態で納車されました。個人的にあんまり改造しすぎた感じが好きじゃないんで、ニスモロードカーのそのままでずっと乗るつもり「だった」んです。そう、「だった」。


ですが、今はそうでもないじゃないですか。立派にテールライトを後期型に交換するほど色々やりまくってるわけで、当初の想定以上に金の掛かった趣味になりつつあります。若者の車離れ?なんじゃそりゃ。
ノートニスモのオプションで選べるレカロシートはすこぶる座り心地がいいらしいんですよね。今選ぶなら入れてたかも。まぁこれくらい心境が違うわけです。

一体私に何があったのかは本人でもよくわからないんですが、そんな車好きの煮詰まった人が行き着く先が「外見以外のカスタマイズ」。サスペンションやクラッチなどの内部に手を付け始めると、もういよいよな感じがします。マフラーは外見にも多少影響しますけどね。要するにこのあたりの、普通に公道を走るだけなら一切手を加える必要のない部分の改造に、ついにというか何と言うか、意識が向かってしまっています。
というか、やらざるを得ないんです。色んな事情で。ディーラーにはやるって言っちゃいましたからね。まぁ、ほぼ予約したようなものです。後はいつやるか。少なくとも数カ月先ではないでしょう。年単位で先の話なので、お金の心配はその時にでもすりゃあいい。そういう油断をしています。(案外早く話が進んだらどうしましょうね・・・)


手を加える部分は決まっています。LSD、リミテッド・スリップ・デフ、そのまま書くとイケないお薬と同じ名前になるので、デフとかディファレンシャルとか言ったほうが安心な、アレでございます。デフに関しての説明は省略。

お値段はニスモ純正パーツで17万5000円。ここに消費税と「大量の工賃」がかかります。自分でやれば節約できるのは一部のエドだけなのでここでは論外。この工賃が意外と厄介でしてね。

車の改造に関して、何でも自分でやっちゃう人っているじゃないですか。本当に凄いと思うんですよ。本業ならともかく、好きなだけで(あと節約のために)色々できちゃうんですからね。私も結構器用な方で、DIYくらいなら何てことなくこなせる自信はあるんですが、車だけは一切自分で触りません。自分のことを信用してないから。
車は好きですけど、内部構造とかにまで詳しいわけじゃないんでね。そういうのは専門家に任せる人です。だからテールライト交換もディーラー任せ。どうやらテールライト交換自体は大した手間でもなくて、素人でも比較的簡単にできるらしいジャンルのカスタムっぽいんですけどね。自分が信用できないんで・・・・。

今後、テールライトなどの電球を何かしら交換をするつもりで色々考えているんです。ハイビームが普通の電球だったりするんで、そのあたりも揃えておいたほうが、とは思っているんですが、多分これも自分ではやりません。簡単だったとしてもやりません。プロに任せます。私にとって、そこは節約するところではないんです。



さて本題。この手の改造になってくると、工賃ってものすごく大事な部分なんですよ。デフに関しては、車体をリフトで上げるだけではなく、本当に色々と解体する必要があるそうで、もうそれだけで工賃がたくさんかかることは想像に難くないんですよね。デフオイルも入れ替えになりますし、その他色々と。
そんなわけで、LSD導入には恐らく25万円程度掛かるのではないか、という予想です。何でも大森ファクトリーの各部品はそもそもが高いそうで、あまり値引きができないんですって。そこに工賃が加わるんで、金額的にはまぁびっくりな請求になることは間違いありません。でもやらなきゃダメなんです。やるって言っちゃったから。

デフを入れたい理由①。公道を走る上では何も問題ないのは当然の話ですが、サーキット走行だとデフ無しは辛いようですね。アクセル全開の初サーキット走行2本目で、やや気合を入れて突っ込んだ走りをしてみたところ、まぁコーナーの立ち上がりで加速しないのなんの。アクセルを踏んでも前に進みません。エンジンが唸るだけ。どうやらイン側のタイヤが空転していたらしいんですけど、運転している私は全くわかりませんでした。これがデフなしの影響・・・・なんだとしたら、ものすごくもったいないと思うんですよね。せっかく、かなりそれっぽい見た目で、サーキット走行でも結構走れちゃうノートニスモなのに。


走行中はタイムがどうとか言える余裕は全くなかったんですけど、でもまぁ、思い通りに加速しないのはストレスですよね。今後どうせ走りに行くなら何とかしたいよな、と、走行中考えていました。あれ、結構余裕あったのか?


ノートニスモに関して、一部評論で「何故デフがない?」という指摘が出るのも分かる気がします。金額的な都合とか、ニスモロードカーを買ってる人が必ずしも全員そういう趣味の持ち主じゃないとか。デフ無しはまぁ落とし所としては良い部分じゃねぇの?と、「私は」思いますけどね。欲しい人は後から付ければいいじゃない。
やっぱり、そこまでガチな人って少数なんですよ。需要がない。だからデフが当たり前のように標準搭載の車が無いってだけでしょう。GT-Rレベルなら当然の標準仕様になりますが、逆に言えばそういうこと。ノートニスモ”程度”に標準搭載には、地球がひっくり返っても無いと思います。



デフを入れたい理由②。走行会にて、プロドライバーの同乗走行の機会があったんですが、その時のドライバーが松田次生選手でした。何を隠そう、私がノートニスモの購入を決めた張本人です。松田選手はGT-Rを大量に保有していますが、ノートニスモSも持っています。で、結構日常の足として使ってるようなんですよね。

私が車を買うポイントとして、やっぱり日常で使えないと意味がない、でもなおかつ乗っていて楽しい車、という、ある意味無理難題な要求があったので、必然的にホットハッチ的な車が好みになってしまうわけです。最終的にはフェアレディZが欲しいんですが、それは2台めとしての話。仮に今Zに乗っていたら、貴重な家族を迎えに行くことが物理的に不可能になります。それはちょっと・・・・。
でも日本車にはホットハッチがない。あったとしても日産じゃない。ウチの家系はずっと日産ユーザーだったので、今更スイスポを購入することはまずあり得なかったんですよ。なので結構悩んでいたんですが、なんとそこにポンと出てきたのがノートニスモ。当然気になります。

ですが、車のレビュー的なものに関してよくあるのが「愛情が強すぎる!」こと。そりゃあ高い金を出して買うものですから、多少なりともマイカーの見方にバイアスがかかるんですよ。逆も然り。ライバル車を無意味に貶したりね。

雑誌のレビューでも似たようなことがあります。例えば、ノートニスモなんか安物の車じゃないですか。そりゃノートにしては妙に高いですが、VWゴルフのGTIとか、ルノー・メガーヌとか、欧州のガチホットハッチに比べたら安いですよね。なので、色んな部分のアラは、ある意味価格相応だと思うんですよ。140馬力「しかない」とか、内装がチープだとか。

結局そういう人たちの普段乗ってる車ってポルシェ911だったりして、あんまりフェアな目線じゃないのかなぁと思うことがよくあるんです。仕方ないとも思うんですけどね。ポルシェが凄いのは確かですし。


なんで、そういった余計なノイズのない感想が欲しかったんですよ。妙に偏った愛情とか、良くも悪くも舌の肥えてない人の意見。あと、できれば運転の上手い人。車好き≠運転が上手い、ですからね。車の性能をテメェの腕だと思う間抜けの多いこと多いこと。

・・・という個人的な意見からして、松田選手が褒めてるのがすごく”刺さった”んです。だから買いました。同乗走行の際にご本人にも言いました。



で、そこで言われたのがデフのこと。特にサーキットを走るなら、デフは絶対にあったほうがいいそうな。その時は比較的ゆっくり走った1本目の走行後だったので、そこまでデフが必要なほど限界まで走ってなかったっぽいんですが、その後の走行で、何となくですがデフが無いことの違和感が理解出来ました。ああ、あったほうがいいな、と。これは先述したとおり。

多分、これからも走行会に行くと思うんですよ。でもそんなにしょっちゅう行けないじゃないですか。月に1回も行けないと思います。ゲームだったら毎日でも走れますけどね。そうはいかない。リアルってこういうことなんですね。

だとしたら、そんな貴重な数回の中で、満足できる走行がしたいじゃないですか。だから、もうデフ入れちゃう。仕方ないですよね。



なんで、デフは予約済。お金が降ってこないかなぁ、と祈り続ける毎日です。私生活でいいことがないせいでふてくされてるのかもしれませんね。かもっていうか、実際そうなんだけど。


あとは・・・って、結局色々改造しちゃうつもり満々ですよね。レカロシートは欲しいと思っています。ノートニスモのオプションで選べるシート(27万円!)ほどの完成度で無くてもいいんで、比較的お手頃なシートを、運転席にだけ。これで助手席の人から文句を言われる心配なし。完璧ですね。