荒れに荒れまくったあげく大クラッシュで終わってしまった第2戦富士。正直結果なんかどうでもいいですね。高星選手が無事だっただけで十分。それ以外は本当によくなかった。荒れすぎです。
450km・100周の長距離レースの半分も消化できず。赤旗2回、ペナルティ大量。大クラッシュがなかったとしても、大量のペナルティでレース結果はぐちゃぐちゃでした。
大クラッシュの後、赤旗のまま終了かと思ったらバリアを仮復旧して3周ほどセーフティカーラン、そのままチェッカー。最後の数周はペナルティを出すためと思われますが、SNSの発信によるとドライバーや関係者は「色々思うところがある」らしい。走行会に数回出た程度の素人には図れない部分の思いがあるように見えました。
この場合「誰が悪い」とかではないと思うんですが、色んな事象が重なった結果、最悪の一歩手前まで行ってしまったのが良くない。改善すべき点は多いです。
その中でも、富士での大クラッシュはいつもホームストレート上で「低速の車に高速の車が突っ込む」という、ずーっと同じパターンを繰り返していることが本当に良くない。これ、どうにかなりませんかね。何回同じことやってんのかと。
この前もありましたよね。富士でTA中のWRXがフィガロに追突したやつ。速度差のある状態でホームストレートで追突。これも同じ。富士のホームストレート+マシントラブルによるスローダウン=超危険。あれだけ長い直線だと先が風景と同化して見えにくいとか、サーキットの構造上の理由もあるんじゃないですかね。
今回の場合、白旗が出ていたかどうかが中継映像では良くわかりませんが、どっちにしても白旗が出ていたからって制御できる状態ではなかったと思うんです。300km/h出ている状態で「低速の車がいます」と言われてもどうしようもない。黄旗を出して警告する方が安全でしょう。富士のストレートなら特に安全性重視でいい。
そもそもホームストレート上になぜか低速の車両がいる時点で超危険。たぶん速度差200km/hはあったはず。もし完全に追突していたらもっと大惨事になっていたのでは。
そしてリスタート直後のかなり切迫した状態だったこともよくなかった。3台がテールトゥノーズで、ピットイン直前の車のスリップストリームまで使った接戦、次の1コーナーでは確実に2ワイドか3ワイドになりそう…という場面に前方からふらっと低速車。タイミングが悪かった。
一瞬、高星選手は右に切ったように見えます。そのせいで反応が遅れてしまった。最初から右に切っていれば、とか、色々考えてしまいます。先頭の関口選手も低速車がここまで遅いとは思わなかったんじゃないですかね。
誰が悪いかを追求するのではなく、今回のアクシデントの当事者からあの瞬間の状況を聞いて整理するべき。できれば調査結果を公表するべき。今後同じことを起こさないためにも絶対に必要なことです。風通しのいい組織ならやると思いますが、どうでしょうね。
おそらく#3も全損。高星選手も含めて、次戦出られるか気になるところですが、今回の反省を受けたレギュレーションの改正もあるはず。各選手の「思うところ」をきちんと反映させたレースになることを願うばかりです。