2021年2月18日木曜日

どこかで名前を聞いた気がする人のSF19鈴鹿TA(GT Sport)


 Youtubeで見かけたこれ、GT Sportでのオンボードなんですが、ドライバー名の「Esteban Ocon」ってなんか聞いたことのあるようなないよな。

いや、ちゃんと動画のタイトルに書いてあるんですけどね。あまりそういうのを見ないままに再生しているもんで、「聞いたことあるようなないような」ってえらい失礼な話で、現役F1ドライバーのエステバン・オコン選手です。


世界で蔓延している新型コロナウイルスによる感染症(我が社での通称=新コロ)の影響でF1などモータースポーツがストップしていた最中、レース業界ではオンラインで現役選手がレースをするイベントをよくやっていましたが、これもその延長線上なんでしょうか。ちゃんとPSN IDが表記されているのが面白い。

F1でもe-sports大会が開催され、ゲーマーと現役F1レーサーがレースをする、なんて面白いことをやっていました。もちろんF1から出てくる選手は若手メインであって、うっかりライコネンとかハミルトンが出てくるわけがないので、オコンのような若手選手が多かったようです。

まぁF1に限らず、最近の若手選手は「ゲームでも速い」らしいですからね。実車だろうがゲームだろうが車なら何走らせても上手いんでしょう。


現役のF1ドライバーがSF19でアタックするのも面白いですね。バトンとかアロンソとコネがある時に乗せときゃよかったんじゃないかと思うんですが・・・それはさておき、このラップタイムは速いんでしょうか

オコン選手のタイムは1:35.200。SF19の実車のタイムはというと。


2020年スーパーフォーミュラ第6戦・鈴鹿のPPはニック・キャシディ選手。タイムは「1:34.442」。タイヤなど一概に比較できないところもありますが、かなり接近してますね。

なお、2019年のスーパーフォーミュラ第1戦・鈴鹿でのPP・牧野選手は1:36.060だったので、季節などの影響を考えると、GT Sportの再現度は良い線行ってるようです。(上から目線)


私はGT SportはほとんどGT4でしか走ってないですが、SF19でもガンガン走れるくらいには復帰したいなぁと思った今日この頃でした。





2021年2月14日日曜日

今更だけど"919tribute"がおかしい(良い意味で)

 

Youtube(プレミアム加入済)を巡回していたら見つけた動画。ポルシェ・919ハイブリッドevoのニュル北アタック。凄まじいです。

タイムは5分19秒54。919が本気出したらこんなもん・・・らしいです。2018年の動画なので今更ですが、久々に面白いオンボードを見れました。


既に10年以上前の話ですが、初期型のR35がポルシェ911のニュルブルクリンク北コースのレコードタイムを破って話題になりました。その後は”ほぼ”プロトタイプみたいな市販車でのアタックばかりになってしまい、市販車でのレコードはあまり意味がなくなりましたね。GT-Rはあの価格で高性能だったのが良かったと思うんです。

ちょっと調べてみたところ、現在では4ドアのパナメーラでも7分29秒で走る時代。GT-Rニスモは7分8秒、911 GT2で6分40秒など、ちょっと意味不明な領域に突入中。4ドア車でもいつかのR35と同等の記録が出る時代になってしまいました。そのうちロードカーでも6分を切るようになるんでしょう。




しかし919はそんなロードカーの争いもどうでも良くなるくらいの速さ。919は特に「ブースト」がスゴイですね。直線加速の飛び出し方が明らかにおかしい。画面の表示で「アクセル」と「ブレーキ」の他に「ブースト」の表記がありますが、これがハイブリッドシステム=モーターの動作を示していると思われます。減速時にパワーを貯めて、加速時に一気に開放。ばびゅーんと加速しています。

このアタックしている919はWECでのレギュレーションから「開放」した特別仕様(だから”evo”)とのことで、元の919はV4エンジンとハイブリッドシステムの組み合わせで「900馬力」だったものを、evo化された結果「1160馬力」にパワーアップしたとのこと。

モーターのアシストは限定的なので、全域で1160馬力ではないんですが、それにしてもブーストが作動している時の加速はとんでもないですね。あっという間に300km/h。高速域でもどんどん加速しているので、アシストが切れずにそのまま加速したら500km/hでも600km/hでも行ってしまいそうな感じです。

最終のストレートでは369km/hを記録しているものの、モーターのアシストで最高速度には早々に到達していて、実は直線のほぼ全域でレブっているだけ。まぁギヤ比を変えたところで最高速を出せるのは最後の直線だけですし、全体でのタイムアップとか安全性を考えたらこの程度が落とし所なんでしょう。



今後この記録を破る車はどういったものなのか。919はハイブリッドですが、世界ではガソリン自動車追放の流れなので、電気自動車の開発が活発です。



で、現時点でのニュル北における電気自動車レコードは、フォルクスワーゲン・ID.Rの6分5秒。ID.Rはパイクスピーク用の電気自動車で、これを使ってニュル北のアタックをした際の記録のようです。「一人乗り電気自動車」は見た目が酷いのでタダでも要りませんが、ID.Rはスーパーカーみたいでいいですね。

このアタックではギリギリ6分切りを達成できていませんが、これは2019年のアタックなので、2021年にはこれを破る記録も出てくるかも。フォルクスワーゲンは排ガス事件の件を挽回するのに必死なので、当然このあたりの記録を狙ってくるでしょう。

そして、919の記録まであと40秒。あと少しですが、919に及ばない原因は割とハッキリしています。



これがアタックの動画。エンジン音ではなくモーター音のみ。超未来感。


これ、速いんですよ。確かに速いんですが、やっぱり気になるのは最高速が全〜然伸びてないこと。ニュル北を1周6分で走れるのに、最後の直線で250km/hにも届いていません。逆に言うと、最高速がその程度なのに6分切り寸前まで走れているのもすごいんですが、これも電気自動車の特徴。トランスミッションが1速しかないので最高速的な部分が苦手です。

電気自動車は基本的にトランスミッションが「不要」。5速くらいのギアをひとつだけ載せて、モーターの凄まじい低速トルクでそこを補っている、という仕組みだそう。

まぁ公道レベルならそんな仕組みでも何も困らないですからね。200km/hとか300km/hみたいな非実用域での性能を追求する必要があまりないし、わざわざトランスミッションのような重くてたくさん部品が必要な構造物をなくせることも電気自動車のメリットの一つなので、例えばリーフのような車にトランスミッションが付くことは今のところなさそう。

個人的には高速巡航用のギアがあれば良いんじゃねぇの?とか考えるんですが、私みたいな工学的シロウトが考えることは頭の良い人達が考え済みのハズなので、現時点ではそれを考えた上での「1速ギア」なんでしょう。将来的にはわかりませんが。



ポルシェも電気自動車のタイカンを出しているので、こういう極限のアタックも電気自動車ばかりになるんでしょうか。

まぁ速ければガソリンでも電気でも何でもいいのも確か。技術が進歩すれば市販車にも恩恵がありますからね。電気自動車が安く・良いものになるなら大歓迎。もっと安くなーれー。



・余談

なお、バーチャルの世界ではもっとすごいです。「ビジョン・グランツーリスモ」で収録された「ダッジ SRT トマホークX ビジョン グランツーリスモ」によって「3分4秒500」が記録されています。なんじゃそれ。

ビジョングランツーリスモは現実の車じゃないですから別に何とでも言える。これが発表された際に散々ツッコんだ記憶があるんですが、改めて”設定”を見ると今でも中々ツッコミどころのある車でした。

乗るのに7ヶ月のトレーニングが必要だとが、心身ともに最高の状態じゃないと乗れないとか、人間の反射神経の限界だとか、素材がグラフェンだとか、全体的に「さいきょうのくるま」みたいな設定でした。

まぁそれがVGTのコンセプトでもあるんですが。VGTという単語がすごく懐かしい。あれってどうなったんでしたっけ。


動画はなんだか早送り再生みたいですね。車の性能がどうとかよりも、これに対応できる人間がすごいなぁと思います。なんでただのレースゲーム好きの皆様が人間の反射神経の限界に挑まなきゃならんのかは不明ですがね。それに挑戦するのはF-22のパイロットとかで良いんじゃない?

この動画を見て思い出したんですが、当時これのタイムアタックでニュル北を走ってゴールドを取ったんですよ。でも「人間の反射神経の限界」とやらに長時間挑んだために、腕と足が凄まじい筋肉痛になって日常生活に支障が出た上、あまりにも異常に速い世界に慣れてしまった(というか慣れないと走れない)せいで”普通の車”で走れなくなってしまいました。感覚が違いすぎてベストタイムから数秒落ちになる始末。

あれはそういう車です。私はノートニスモとかZくらいの車で十分。別に人間の反射神経の限界に挑戦したくない。それを痛感した一台?でした。


ところで、トマホークXは”2035年の未来の技術を反映させた車”だそうですが、「V10+圧縮空気で2500馬力」という設定は、世界的流れの「ガソリンエンジン車追放」の対象になりませんかね。時代は電気なのに。

安易に「未来」を想像すると、ぶっ飛び設定以前の変なところで矛盾しちゃうのはよくあることです。1980年台の映画に出てくる未来で、モニターがブラウン管だったりするアレですよ。

そういえばもう一つのアレなVGTだったレーザー推進とかなんとか言ってたやつは、一応ガソリンエンジンじゃないから2035年でもOKなのかな、なんて。



2021年2月4日木曜日

中古リーフの話

E13型のリーフが発売され、やっぱり高かった。ここまで高いならリーフでも良い。でもだからってリーフにしても新車で400万はちょっと。

ところが、リーフは中古だと安いんですよね。現行のマイナーチェンジ前の、3万キロ前後のやつで、最上グレードの"G"でも200万円をかなり割り込んでます。マジで?


別に事故車でもないんですよ。私がGT-Rみたいなスポーツカーの相場しかよく見ていないだけで、日用車だと相場はこんなものなんですかね。

リーフは全部入りが基本で、プロパイロットも普通に付いています。それで200万円を切っている。ちょっと欲しいかも。でもここまで安いとなんか怖い。


考えられるリスクとしては、バッテリーの劣化でしょうか。リーフは標準グレードでは元々320キロ程度の航続距離しかないので、経年劣化でもっと距離が伸びなくなっていて、それで安いとか?

ちょっとレンタカーでリーフを乗ってみたことがあって、自分の日常で使う電気自動車が非常に楽しかったんですが、借りた車は満充電だったのに既に残り走行距離が300キロを切っていました。

これ、高速道路で遠出しない限りは問題のない距離だと思いますが、少し心もとない距離であることは確か。これでも先代のリーフに比べたら改善しているものの、例えばテスラはモデル3でも航続距離がもっとあるので、比較しちゃうと気になりますよね。


同じリーフでも「e+」という航続距離が長いグレードがありますが、当然割高。というか、テスラもそれなりに高いです。現状、電池容量はお金と引き換えらしいです。

微妙な航続距離+3年落ち+3万キロの結果が200万円弱、なんでしょうか。逆に言えばその辺が妥協できるならお買い得なのかも。



あと、これは何の根拠もない個人の想像の話ですが、リーフは今後のマイナーチェンジでさらに魅力的になると思います。やたら高額になったノートとの差別化もありますし、E13ではプリウス式からストレート式になったレンジセレクターとかはリーフにも反映されるでしょうし、その他も色々改善される予感。特に航続距離の強化は絶対されるはずで、日々進歩している電池技術の恩恵を受けるでしょう。

そうなると中古リーフももっと値下がりするかもしれないし、新車リーフも値下がりしてくれるかもしれない。ちょっと楽しみです。


正直なところ、セカンドカーとして乗るならe-powerのノートやキックスが良いかな、とか考えていたんですが、レンタルリーフがとても楽しかったので、多分どこかでリーフを買うと思うんです。

それがいつになるか。良いタイミングを待ちましょう。



なお、先代のリーフはもっと安いですが・・・こっちはさらに怖い。ちょっとアレなデザインもさることながら、先代リーフは発売から時間が経っているだけに、10万キロ超えの個体もザラあります。

ここまで走ってると中古のiPhone7みたいなもんで、絶対に電池がヤバイ。残念ながら電気自動車は物理的に長く乗れないのかもしれませんねぇ。